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金原亭龍馬の落語チャンネル『その場しのぎ』
Japan
Registrace 15. 07. 2013
落語協会の噺家・金原亭龍馬です。
金原亭伯楽門下、平成25年真打昇進、あとは・・・好きなものは銭湯とうどん、と自己紹介はこんなもんで(笑)
金原亭伯楽門下、平成25年真打昇進、あとは・・・好きなものは銭湯とうどん、と自己紹介はこんなもんで(笑)
金原亭 龍馬 『かぼちゃや』
令和6年7月22日 としま家落語会@雑司が谷創造館にて収録
夏の与太郎活躍ばなし。こんな炎天下で重たいかぼちゃを20個も担いで売らされた日にゃ、グチの一つもこぼしたくなるもんです。売ろうと努力をした与太郎さんは偉いねぇ!努力の仕方を間違えただけの話で(笑)。
この「かぼちゃや」と似た演目で「唐茄子屋政談」があります。若旦那がかぼちゃを売り歩く羽目になる人情噺。
ネタの大きさ、満足感としては「唐茄子屋政談」に分があるけど、落語らしさ、可笑しさは「かぼちゃや」に一票入れておきます。
唐茄子(とうなす)ってのはかぼちゃのこと。唐の国から伝わってきたから唐茄子。
かぼちゃはカンボジアから伝わってきたので、かぼちゃと呼ばれるようになったそうです。
・・・って、どっちだよ!(笑)
ちなみに、今スーパーなどで売ってるのは西洋かぼちゃ。落語に出てくるのは日本かぼちゃ。
武者小路実篤の「仲良きことは美しきこと哉」、色紙に書かれているゴツゴツしたかぼちゃがその日本かぼちゃのイメージです。
夏の与太郎活躍ばなし。こんな炎天下で重たいかぼちゃを20個も担いで売らされた日にゃ、グチの一つもこぼしたくなるもんです。売ろうと努力をした与太郎さんは偉いねぇ!努力の仕方を間違えただけの話で(笑)。
この「かぼちゃや」と似た演目で「唐茄子屋政談」があります。若旦那がかぼちゃを売り歩く羽目になる人情噺。
ネタの大きさ、満足感としては「唐茄子屋政談」に分があるけど、落語らしさ、可笑しさは「かぼちゃや」に一票入れておきます。
唐茄子(とうなす)ってのはかぼちゃのこと。唐の国から伝わってきたから唐茄子。
かぼちゃはカンボジアから伝わってきたので、かぼちゃと呼ばれるようになったそうです。
・・・って、どっちだよ!(笑)
ちなみに、今スーパーなどで売ってるのは西洋かぼちゃ。落語に出てくるのは日本かぼちゃ。
武者小路実篤の「仲良きことは美しきこと哉」、色紙に書かれているゴツゴツしたかぼちゃがその日本かぼちゃのイメージです。
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Video
金原亭 龍馬 『鷺とり』(さぎとり)
zhlédnutí 160Před 3 měsíci
令和6年5月1日 金原亭龍馬独演会@日暮里サニーホールにて収録 この噺を高座にかけた翌日、必ず太ももが筋肉痛になる・・・って、以前にも書いた記憶がある(笑) 今読み直したら、伸び上がる仕草が入るので、カメラは引きで撮らなくちゃ画角からはみ出す、ってすでに書いてあるじゃん!同じ失敗を繰り返す愚行を重ねております(笑)。 ダイナミックな動きが多いので着物がはだけないように袴をつけたり、噺の途中で息が上がって一呼吸休みを入れたりと、元気なうちに演るべき演目ですな。 お客様に拍手を無理強いするなど、卑怯な手段を使ってでも笑いを取りに行く。江戸前の芸人はこんなことをしてはいけません(笑)。ま、上方のネタだけど。 今回は高座が広くて丈夫な作りだったので、遠慮なくひっくり返っております(笑)。 ついでにしくじりをもう一つ。独演会の二席目に演った「ねずみ」、スマホのバッテリー切れにより途中で録画が止...
金原亭 龍馬 『猫と金魚』(ねこときんぎょ)
zhlédnutí 263Před 3 měsíci
令和6年5月13日 としま家落語会@雑司が谷創造館にて収録 すげえ久しぶりに演ってみたけど面白いじゃん(笑)二ツ目後半に甚語楼兄さんから教わりました。 ずいぶん長いこと高座にかけてなかったから、思い出すってよりも一から覚える感じで。稽古し直してよかった(笑)。 かつて、二ツ目勉強会@池袋演芸場でこの噺を演った時に、若手育成担当のとある師匠から「自分に合った噺をしたほうがいい」とご指導をいただき、それからお蔵入りの憂き目にあった因縁の演目です(笑)。 十年ぶりぐらいに蔵から引っ張り出してみました。以前は出来なかった、合わなかった落語でも、時を経るとできるようになるのがあるのかもしれません。 『のらくろ』の作者、田河水泡先生の創作落語。漫画チックな噺なので、理屈よりもドタバタの勢いで持っていったほうが面白いね。 この番頭さんを田舎者の権助に変えたバージョンも作った記憶があります。 また時...
金原亭 龍馬 『宮戸川』(みやとがわ)
zhlédnutí 128Před 4 měsíci
令和6年4月15日 としま家落語会@雑司が谷創造館にて収録 いつの頃からか、宮戸川はマクラを振らずに、高座に上がった途端いきなり半七の独り言から始まる、という演り方をしています。ちょっと飛び道具的な演出ですけど。あのため息交じりのつぶやきが演者自身の苦悩の言葉にも聞こえつつ、実はもうセリフに入っていた、というなんとも姑息なツカミ技です(笑) うちの師匠伯楽の十八番ネタですね。もちろん、師匠はこんな冒頭の演出はしていませんが。 前座の時分に教わって、二ツ目の頃はずいぶんと高座にかけた記憶があります。 若手ならお花半七の若者をメインに、ベテランは年寄り夫婦を主役にもってきて、なんてことも耳にしたことがあります。 自分の中での初心(うぶ)な若者像として、古臭くなく、かつ、現代的すぎない人物設定で演っています。 「この先は台本(ほん)が破けて分からなかったという」なんてサゲだったり、「・・・...
金原亭 龍馬 『火焔太鼓』(かえんだいこ)
zhlédnutí 92Před 4 měsíci
令和6年3月18日 としま家落語会@雑司が谷創造館にて収録 古今亭、金原亭のいわゆる『お家芸』。マクラでも触れていますが、志ん生師匠が爆笑噺に仕立て上げたという演目。って、噺家自身が爆笑噺なんて言うと、ただハードルを無駄に上げるだけです(笑) 滑稽噺ってのは実に難しい。ただ噺を覚えて喋ればウケるわけのもんでもないし。お客様に合わせて、ないしは自分の噺の間に観客を引きずり込んで、可笑しみを積み上げていく。 緩急や強弱といった聞かせ方、仕草や動き、表情も含めて、笑いを引き出すのが芸の腕。 うーん、こりゃ早間すぎるね。おそらく気負いや焦りかな。手の内に入っていない証拠ですな。 せっかくの面白い噺、もっともっと精進致します。
金原亭 龍馬 『粗忽長屋』(そこつながや)
zhlédnutí 255Před 5 měsíci
令和6年2月19日 としま家落語会@雑司が谷創造館にて収録 粗忽=そそっかしい人が大活躍! 粗忽長屋はアタシが落語を聞き始めた、ハマったきっかけの噺でもあります。 子供の時分にラジオで耳にした歌丸師匠の粗忽長屋が印象的で、それから落語を意識して聞くようになった記憶があります。 この噺の八っつあん熊さんはありえないレベルの粗忽ぶりを発揮してくれます。 「自分が死んだのに気付かず家に帰った」、「俺、本当に死んじゃったの?」、「(死骸を見て)やい、この俺め!」 なかなかのパワーワードが満載のこの噺。 数多の噺家が高座にかけてますが、この粗忽ぶりをどう処理するか。 談志師匠は、思い込みが強すぎてリアルよりも主観を優先させた結果としての「主観長屋」として演っていましたね。 で、アタシはこの噺を聞いて、そこはかとない恐怖を感じました。 「そこにいるお前、・・・本当にお前か?」みたいな、パラレルワ...
金原亭 龍馬 『子ほめ』(こほめ)+ブラックジョーク
zhlédnutí 242Před 7 měsíci
令和6年1月15日 としま家落語会@雑司が谷創造館にて収録 さて、年も改まったので初心に帰って、スタンダードナンバーの名作『子ほめ』でお楽しみください。寄席でお馴染み、定番の演目ですな。 ネタとしちゃ、寄席サイズのぴったり15分。まくらで初席風景、それとブラックジョーク小咄。 冒頭でも申し上げてますが、浅草演芸ホール初席で流し込み(入れ替えなし)の夜の出番ってのは、もうやるネタが無い(笑)。 演芸ホールのツイッターもとい、Xでネタ帳がアップされているので、初席9日目の落語(小咄、漫談含む)を数えたらトータル65席!!演りすぎだぜ(笑) で、苦し紛れのブラックジョーク。『世界の小噺集』みたいな本の中から引っ張り出してみました。ブラック+下ネタかよってギリギリを攻めてみた(笑) で、本編の子ほめ。ストーリーは皆ほぼ一緒だけど、くすぐりやサゲは人それぞれ。 オチは「どう見てもタダでございま...
金原亭 龍馬 『釜泥』(かまどろ)
zhlédnutí 155Před 8 měsíci
令和5年11月27日 としま家落語会(若手落語家を応援する会)@区民ひろば目白にて収録 地味な噺ですな(笑)。大して受けるネタじゃないけど、時々思い出したように高座に掛けてます。 まくらで演ってる泥棒小咄「石川梨右衛門」、今は亡き古今亭志ん駒おじさんがネタ元です。 長十郎も二十世紀梨もちょっと分かりにくいか。三段落ちで幸水を加えてみました。 さて、令和の世の中に、街なかのお豆腐屋さんってのはどれぐらい残ってるんでしょうか。 スーパーでも安く売られてるし、平成の中ごろにはリヤカーでの移動販売も見かけました。 茹で釜が店の奥にあって、水槽に浸かってる豆腐を取り出して売ってくれる。 我が台東区ではまだまだ健在です。たまには豆腐屋で買ってみるかな。
金原亭 龍馬 『家見舞』(いえみまい)
zhlédnutí 157Před 10 měsíci
令和5年10月16日 としま家落語会(若手落語家を応援する会)@雑司が谷創造館にて収録 前座の中ごろに師匠伯楽から教わった演目です。江戸っ子のまくらを入れて20分。その時分、ちょっと長めに高座を勤める際、重宝した覚えがあります。 あ、冒頭のまくらで「兄弟子と二人会」と言ってますが、ちっとも名前を出してないですね(笑) 途中、カットした部分では触れていますが、馬遊兄さんのことです。 演題として『肥瓶』とそのものストレートに書く場合もあります。でもこれだと、ネタばらし&お下劣なので、取り繕うようなタイトルとしての『家見舞』で。『祝い瓶』と書くこともあり。 いわゆる下ネタ。こういった噺は下品になりすぎないように気をつけるべし。かと言って、上品に気取って演るものでもないけど(笑) もう今や、肥溜めもボットン便所も見なくなった昨今、どこまでサゲが通じるのか。 写真パネルを使って説明でも入れまし...
金原亭 龍馬 『お見立て』(おみたて)
zhlédnutí 171Před 10 měsíci
令和5年9月26日 としま家落語会(若手落語家を応援する会)@雑司が谷創造館にて収録 遊廓を舞台に描いた廓噺(くるわばなし)。幾世餅、紺屋高尾、明烏、突き落とし、辰巳の辻占、お直し、三枚起請など聴き応えのある演目が多い。 そこには、欲望、見栄と本音、金、色恋といった、濃密な人間ドラマが繰り広げられる。 猥雑さが過ぎれば観客に受け入れられず、かと言って上品を気取って演じると底の浅いつまらない噺になってしまうので、清濁のバランスに演者の力量が求められる――って、落語の解説本みたいなことを書いちまった(笑) わがままな花魁と物の分からない田舎者、その間に挟まって振り回される若い衆。 落語の中に出てくる田舎者、結構ひどい扱いを受けることがある。 粋、いなせといった江戸っ子の価値基準、その対局にいる存在としての田舎者って構図かな。 この噺では『流山の杢兵衛お大尽』とエリアを特定していますが、現...
金原亭 龍馬 『熊の皮』(くまのかわ)
zhlédnutí 379Před 11 měsíci
令和5年8月21日 としま家落語会(若手落語家を応援する会)@雑司が谷創造館にて収録 まず先に謝罪から。着物の衿元が大きく開いちゃって見苦しくってごめんなさい。えり止めというS字型のクリップがあります。衿の乱れを防ぐものですね。この着物は衿が開きすぎちゃうので、付けるべきでした。ちなみに麻の着物でトンボ柄なので、お盆ごろから着ることが多いです。前座の時分に、隅田川馬石兄さん(当時は五街道わたし兄さん)から頂いたものです。どうでもいい話ですね(笑)。 本編が13分ぐらいなので、普段はカットする出演告知、業務連絡(笑)もそのまま入れてあります。 「人のいいのが甚兵衛さん」が主人公。カミさんに頭の上がらない、でも性善説で生きているって感じの人物。 そのカミさんがしっかり者で、亭主をうまく操る。けどやっぱりどこかおぼつかない甚兵衛さんにシンパシーを感じます。 周囲の人たちは、多少からかいなが...
金原亭 龍馬 『たがや』
zhlédnutí 135Před rokem
令和5年7月24日 としま家落語会(若手落語家を応援する会)@雑司が谷創造館にて収録 今年、4年ぶりに隅田川花火大会が行われます。 となれば、このネタ、今演らずにいつ演るんだってなもんで。 夏場お馴染みの演目です。花火の晩、両国橋(または吾妻橋)の上で侍と江戸っ子の喧嘩沙汰。 武士の身分を笠に着て驕り高ぶる共侍、耐え忍んでからのたがやの啖呵、橋の上の賑わいと真剣勝負の動と静。 江戸弁と侍言葉の台詞回し、小気味よく進む立ち合いの展開、周りでまぜっ返す野次馬たち、どれを取ってもよくできた噺ですな。 悪役がバッサリ斬られて勧善懲悪。 演る側も、聞く側も、ともに気分良く大立 りでスッキリしようぜ!
金原亭 龍馬 『湯屋番』(ゆやばん)
zhlédnutí 146Před rokem
令和5年6月19日 としま家落語会(若手落語家を応援する会)@雑司が谷創造館にて収録 大好きな噺のひとつ。 アタシのプロフィールに『趣味・銭湯めぐり』って書いてあるぐらいなので、風呂屋へご奉公なんて、あこがれますなぁ(笑) 以前に検定ブームなんてのがありました。東京の銭湯組合でも『銭湯検定』を行って、集客拡大につなげようと『検定対策落語会』なんてのを展開したのを思い出しました。 で、その時に作ったのが『検定対策湯屋番』という(笑) ググってみたら銭湯検定、今も引き続き展開しているんですね。結構なことです。 さて、楽屋内で”ひとり気狂い”なんて言葉があります。 妄想に妄想を重ねて、狂乱の世界を(自分一人だけで)繰り広げる演目を指します。 他に野ざらしとか。あとパッと思いつかないけど。 こういったネタは、お客さんが乗ってきてくれないと、演者がはしゃいでいるのを冷たい眼差しで眺めている、と...
金原亭 龍馬 『桃太郎』(ももたろう)
zhlédnutí 292Před rokem
令和5年5月15日 としま家落語会(若手落語家を応援する会)@雑司が谷創造館にて収録 龍馬の落語チャンネル、ここんところ井戸の茶碗やら二番煎じ、富久、抜け雀と大ネタが続いていたので、今回はとーんと短く前座噺でご機嫌を伺います。 こまっちゃくれた子供が出てきて、周囲の大人が振り回される、定番のパターンですね。 桃太郎の本編自体は10分ぐらい。 子供に昔話を聞かせていたらいつの間にか寝ちゃった、「子供なんてのは罪がねぇ」というのが前フリ。 これがサゲの「お父つぁん寝ちゃったよ。大人なんてのは罪がねぇ」と対比になってます。 この前フリがなくてもサゲの意味は通じるけど、あったほうが面白くなる。 せがれの金坊があれこれ解説している桃太郎の真相(笑)は、虚実ないまぜの塩梅が聞かせどころ。 全部でたらめだと説得力がない。かと言って、すべてファクトベースの歴史的事実を突き詰める必然性もまったくない。...
金原亭 龍馬 『井戸の茶碗』(いどのちゃわん)
zhlédnutí 214Před rokem
令和5年4月17日 としま家落語会(若手落語家を応援する会)@雑司が谷創造館にて収録 数ある落語の演目の中でも、一二を争う後味のいい噺です。 まず出てくる登場人物がすべて善人ばかり。 嫌味がなくって、人情の味わいと可笑しみのバランスもよく、最後もきれいにまとまる。 どこで演っても差し障りのない、重宝するネタです。 毒気を求める特殊な嗜好の方には物足りなさを感じるかもしれませんが(笑) ちなみに、本物の「井戸茶碗」はお茶(茶道)で使われる器で、国宝に指定されている「喜左衛門」や、上野の東京国立博物館が所蔵している「有楽」など、銘の付けられたものも含めて、数多くあるそうです。 あたしは陶磁器や骨董品には知識も興味もさほどないので、100円ショップの茶碗にマジックペンで「井戸」と記して、300円で下げ渡すことにします(笑)
『千両みかん』と云えば三代目・桂米朝師匠の「米朝三大噺」の一つ、鹿政談。天狗裁き。千両みかん。ですね。
商人が活躍するお店ものは、やはり上方噺の風情が似合いますね。みかん問屋の主人は米朝師のイメージで(笑)
@@kingentei-ryouma 米朝三大噺と長谷川伸の戯曲「一本刀土俵入」は『日本人として知っておくべき演目』と文化芸能評論家の木津川計さんが「約15年前にラジオ」で話していたことを記憶しています。
『宮戸川』云えば、5代目・三遊亭圓楽師匠を思い出しますね〜。
先代・圓楽師の宮戸川は独特でした。おじさん夫婦が主役張りの活躍を見せ、若い二人の結ばれる描写がかなり際どかったのを覚えています。