金原亭 龍馬 『千両みかん』(せんりょうみかん)

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  • čas přidán 10. 09. 2024
  • 令和4年6月13日 雑司が谷創造館にて収録
    決してハッピーエンドではないこの噺、アタシは大好きなネタの一つです。
    その日暮らしの浮き草稼業でもある芸人としては、番頭さんの「その後」の人生を思うに、
    時として途方に暮れるような生き様になにか強くシンパシーを感じます。
    ま、マネしないけど(笑)
    楽屋内で言うところの、「儲からない噺」。
    この場合の「もうからない」はお金のことではなく、ウケどころが少なくて評価されにくい演目、という意味で使われる楽屋用語です。
    タイトルですでに「みかん」と出ているので、若旦那のカミングアウト(それほどのもんじゃない笑)「みかんが食べたい」のセリフはたいしてインパクトもなく・・・
    現代ではなかなか実感しにくい「季節外れの食べ物」に対する思い入れはどれ程のものか。
    千両の値打ちも特に解説を入れてはいませんが、例えば一億円出してみかん一個を手に入れる、と言われればその凄まじさが伝わってくるでしょうか。
    サゲは番頭さんの狂乱か。
    大金(に相当するみかん)を手にし、自身の来し方行く末に思いを馳せ、理性を失う狭間を描いてみました。
    なお、この噺に出てくるみかん問屋『万惣(まんそう)』は実在したお店です。
    神田須田町の交差点にあった『万惣フルーツパーラー』が平成の時代まで営業していました。
    前座のころに上野・鈴本演芸場がハネてから、万惣へ行って名物のホットケーキを春風亭朝吉兄さん(現・柳朝師)にご馳走になったのが懐かしい(笑)

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