金原亭 龍馬 『干物箱』(ひものばこ)

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  • čas přidán 10. 09. 2024
  • 令和4年9月20日 雑司が谷創造館にて収録
    放蕩息子の若旦那は今回、サブキャラ。脇役だけど、最後に美味しい見せ場を作ってくれる重要人物。
    噺のメインはお父つぁんと貸本屋の善公。
    貸本屋なんて、令和の日本には絶滅しちゃったかな。
    うちの近所、根津神社の近くに貸本屋がありました。閉業してからも『貸本』の看板は長く残ってましたね。今はもう無いけど。
    ここ15年で2、3回しか高座にかけていない演目です。こないだの『鈴振り』は20年で2、3回なのでいい勝負。どんな試合だよ(笑)
    しばらく手掛けていない持ちネタの稽古の流れをご説明。誰に向かって書いているのかは不明。
    さて久々に演ってみようか、と思い立って、さぁ、もう冒頭のセリフから全く出てこない。思い出せない。
    しょうがないから適当に作って、記憶にある部分を当てはめて、とりあえずサゲまでたどり着く。
    いやいや、こんな噺じゃないだろう、もっと別のやり取りがあったはず、と記憶と記録を引き寄せる。そうやって、また新たに息吹が吹き込まれて、噺が生まれ変わる。
    教わった当時の台本メモが見つかったので、比べてみると元にはなかった会話が挿入されてる。
    具体的には善さんの「借金取りってのはしつこいねぇ」からのくだり。
    もしかして別の噺からのつかみ込みかもしんない。つかみ込み、の解説はまたいずれ。
    演ってみると楽しいね。若手のころは覚えたのを喋るので精一杯だったけど、頭の中で噺を組み立てて、登場人物に活躍の場を与えてあげると、勝手に会話をしてくれる。
    口慣れていないネタだけに、返って新鮮味もあるし。
    今度はまた10年ぐらい噺を寝かそうかな(笑)

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