孟子素読 梁 恵 王 下 十二 先王の善い行いを学び実行するか諸侯と同じように民を苦しめるかは王次第である
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- čas přidán 27. 06. 2024
- [ 訳 ]
孟子は続けて「『ところが、今の諸侯たちはそう(先王の行動を行動規範にする行い)ではありません。出かけるときには、軍隊を率いてゆき、行く先々で食料を徴用します。よって民は餓えているときでも食料がなく、疲れている者でも。労役に使われて体を休める間もありません。したがって民たちは、目をそばだてて、そしりあい、上の者を怨むものです。先王の教えとは反対に、民をしいたげ、自分たちの食料は、湯水のごとく使い(民から)次々と取り上げる。こうした「流連荒亡」は諸侯のもたらす憂いとなっています。川の流れにしたがって下り、遊んで帰るのを忘れてしまうことを「流」といいます。川の流れに沿って上り、遊んで帰ることを忘れてしまうことを「連」といいます。獣を追って飽きることなく狩りを続けることを「荒」といいます。酒を飲んで楽しみ、それを飽きることなく続けることを「亡」といいます。先王にはこのような「流連」の楽しみや、「荒亡」の行いなどはありませんでした。ただ、先王のように(善い行いを)するのか、今の諸侯と同じようにするのかは、王様自身が決めることです』と。」
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現代は、民衆こそが君主である「民主主義」の時代であります。君主(=民衆)が徳を基本にした考えからぶれていたのでは、臣下である政治家が正しい考えに基づいて政治ができるはずがありません。
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上杉鷹山さまを思いました。常に心にあった教えの一つに触れる思いがしました。個人の感想です。
藩の財政を立て直したあの上杉鷹山さんですね。
私もまだ論語など儒学の本を読む以前に伝記小説的な本を読みました。、それまでは単に質素倹約だけの人だと思っていましたが、記憶が間違っていなければ普段の節約は財政を立て直す為だけでなく、飢饉などの不測の事態のためにも考えられた節約だったかと思います。
江戸時代の武士は戦国時代のように戦いはしませんが、突出した民政を行う良い幕閣や藩主に時々現れましたね。
これはやはり、徳川家康以降の政策として朱子学や陽明学などでまず、国を治める人々に上に立つべき者の心構えを学ばせたからではないかと私は思っています。
それが、時を経て上杉鷹山さんのように素晴らしい人を輩出できたのだと思います。
それにしても、流石ですね。温故知新を実践されていらっしゃる。