【朗読】土田耕平:大寒小寒  おほ寒こ寒 山から 小僧がとんでくる……

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  • čas přidán 21. 08. 2024
  • 【土田耕平:大寒小寒】
    おほ寒こ寒
    山から小僧が
    とんでくる……
     冬のさむい晩のこと、三郎はおばあさんと二人で、奥座敷のこたつにあたつてゐました。庭の竹やぶが、とき/″\風に吹きたわむ音がして、そのあとは、しんとしづかになります。そして、遠くの方で犬の吠える声がきこえたりするのも、山家(さんけ)の冬らしい気もちであります。大寒小寒の唄は、さういふさむい晩など、おばあさんが口癖のやうに、三郎にうたつてきかせる唄でありました。
    ーー以下省略ーー
    このお話と出会うまで土田耕平さんのことを知りませんでした。土田さんは明治28年長野県諏訪の生まれで、若くして両親と死別。身体が弱く伊豆で療養生活を送ったあと、長野に戻って各地を転々としながら短歌、童話の創作活動をし、昭和15年に44歳の若さで亡くなったそうです。
    「大寒小寒」ほんわかと心が暖かくなるいいお話ですね。読んでいて自分もおばあさんのことが懐かしく思い出されました☺️
    毎度、代わり映えのしない朗読ですが聴いていただけたら嬉しいです🙇‍♂️
    朗読:佐藤範夫
    背景、イラスト:illustAC

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