■半世紀前の通信高校講座(化学:有機窒素化合物)

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  • čas přidán 11. 01. 2024
  • この単元は窒素を含む化合物というセクションで学んだかと思う。講師は安楽貢先生。時々、言葉に詰まるので、視聴覚室で(暗くなったのを幸いに)居眠りをしている生徒を起こすには効果的だった。マンガによく登場するニトログリセリンのニトロ基はこの窒素化合物の代表選手で、酸素を放出して爆発的な燃焼反応を起こすので、さまざまな爆薬製造に用いられる。現在、ウクライナやガザ地区で使用されている爆薬の大半はこれ。この動画でもベンゼンのニトロ化反応が実験として紹介されているが、反応自体は単純で難しくない。ベンゼンに限らずニトロ化合物は基本的に爆薬になる。メチル基の結合したベンゼン(トルエン)にニトロ基が3個結合したトリ・ニトロ・トルエンがTNT火薬であることは特に化学に興味が無くても御存じだろう。
    高校化学ではこのニトロベンゼンを還元してアニリンを生成し、そのカップリング反応を利用してアゾ化物を生成、これを用いて「さまざまな染料」が作られていることを学ぶ。当時は日本が「世界の工場」であり「物作り大国」だったため、こうした工業分野での基礎的な応用化学、生産方法の原理については特に(教育において)重点が置かれていた。実際に(当時の)非常にシンプルな手法で実験の過程を見せてくれるので、色の変化がどのように進み、どうなったら生成物が出来たと判るか、その分離や確認方法、生成物の種類や生成量などについて具体的な理解が深まると思う。
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