妙霑寺支部
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随力弘通
仏教には、さまざまな用語が用いられています。仏教は理解するのではなく、信仰としてとらえるものであることは基本ですが、日蓮大聖人の御書を拝するにあたって仏教用語を理解していれば、たいへんわかりやすいものです。文字で表示すると、結構な分量になりその分文字が小さくなってしまいます。
 このシリーズでは、仏教用語をわかりやすく読み上げて説明しています。
#日蓮正宗 #妙霑寺支部 #仏教用語
読み上げた元の原稿は以下のとおりです。
 随力弘通
 
 随力弘通とは
 第二祖日興上人が、
「未だ広宣流布せざる間は身命を捨てゝ随力弘通を致すべき事」(1884頁)
と、『遺誡置文』の中において使用された語で、日蓮大聖人の仏法を信受する者がそれぞれの力に随って仏法を弘めることを言います。
 この「随力弘通」の語は、法華経『随喜功徳品第十八』に説れる、
「如来の滅後に(中略)是の経を聞いて、随喜し已って、法会より出て余処に至らん(中略)其の所聞の如く、父母、両親、善友知識の為めに、力に随って演説せん」(法華経 464頁)
との五十展転の文の「力に随って演説せん」(随力演説)とあることと同義です。
 日蓮大聖人は『松野殿御返事』に、
「然るに在家の御身は、但余念なく南無妙法蓮華経と御唱へありて、僧をも供養し給ふが肝心にて候うなり。それも経文の如くならば随力演説も有るべきか」(1051頁3)
と、正法を護持する者にとって、御本尊への唱題と仏祖三宝尊への供養、そして経文に説かれているように随力演説していくことが大事であると仰せです。
 末法において、自己の信解の力に随って弘通(演説)することの元意は、下種の法華経、即ち日蓮大聖人の仏法に随順し、血脈法水を信じて、これを誤りなく伝え弘めていくことです。
 末法下種の三宝と随力弘通
 末法における三宝とは、第二十六世日寛上人が『三宝抄』に、
「末法下種の三宝に非ざれば我等の為には是れ宝に非ざるなり」「当門流の三宝とは、寿量文底本因妙の仏法僧を以って「末法今時下種の三宝と為たてまつるなり。前代未聞の大宝末法適時の尊体なり(中略)仏宝とは文底本因妙の教主久遠元初の自受用身なり。法宝とは文底下種の事の一念三千の南無妙法蓮華経なり。僧宝とは久遠元初の結要付嘱所受の人なり。久遠は今日、今日は久遠なり」(歴代法主全書)
と仰せになり、
さらに『当流行事抄』に、
「久遠元初の仏宝豈異人ならんや、即ち是れ蓮祖大聖人なり。(中略)久遠元初の法宝とは、即ち是れ本門の大本尊是れなり。(中略)久遠元初の僧宝とは、即ち是れ開山上人なり。仏恩甚深にして法恩も無量なり。然りと雖も若し之れを伝えずんば則ち末代今時の我等衆生、偈なんぞ此の大法を信受することを得んや。豈開山上人の結要伝授の功に非ずや。然れば則ち末法出現の三宝、其の体最も明らかなり。宜く之れを敬信して仏種を植うべし」(六巻抄 196頁)
と御教示のように、本因妙の教主・宗祖日蓮大聖人が仏宝であり、事の一念三千・無作本有の南無妙法蓮華経の御本尊が法宝であり、大聖人の仏法を正しく継承された第二祖日興上人を随一とする代々の御法主上人が僧宝です。
 広く論ずれば、この大聖人の下種仏法を受持信行し、血脈付法の御法主上人の御指南に随って随力弘通の任に当たる本宗僧俗のすべてが僧宝であると言えるのです。
 随力弘通は本宗の化儀信条
 随力弘通は、大聖人の仏法の法軌であるゆえに、日興上人は大聖人に常随給仕しながら、至る所で折伏教化を怠らず、佐渡をはじめ、甲州(山梨県)・豆州(静岡県の伊豆半島と伊豆諸島)・駿州(静岡県中部・北東部)・遠州(静岡県西部)等に教化弘通し、多くの弟子檀那を輩出しています。特に熱原(静岡県富士市)方面の弘教においては、厳然として大聖人の正義を指導され、その慈悲訓導によって不惜身命の信徒が多く現われて、有名な熱原法難を惹起しました。
 日興上人は『遺誡置文』に、
「富士の立義聊も先師の御弘通に違せざる事」(1884頁)
と御遺誡されており、この日興上人の随力弘通の精神は、正当門家である富士門流、すなわち本宗に脈々と受け継がれ、不変の化儀信条となっています。
 本宗僧俗は、未来永劫に亘って日興上人の御遺誡を違えることなく正法を弘通していかなければなりません。
 
 不自惜身命の精神で随力弘通
 大聖人が『御義口伝』に、
「大願とは法華弘通なり」(1749頁)
と仰せられ、日興上人が『遺誡置文』に、
「未だ広宣流布せざる間は身命を捨てゝ随力弘通を致すべき事」(1884頁)
と御教示のように、三大秘法の広宣流布は御本仏の御命です。ゆえに、私たちは身命を賭して大聖人の正法を弘通していかなければなりません。そして、その弘通に当たっては『義浄房御書』に、
「此の五字を弘通せんには不自惜身命是れなり」(669頁)
とあるように、不自惜身命の精神で臨まなければならないのです。
『法華初心成仏抄』に、
「法華経を強ひて説き聞かすべし。信ぜん人は仏になるべし、謗ぜん者は毒鼓の縁となって仏になるべきなり」(1316頁)
とあるように、順逆二縁を共に救うべく、各自がその力に随って折伏・弘教に精進することが肝要です。
 全国の法華講衆が、水魚の思いを成し、異体同心して折伏に励むとき、大聖人の御金言のごとく、広宣流布の大願も必ず成就します。
 一人ひとりが大聖人の正法正義を随力弘通し、広宣流布に邁進しましょう。
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