【朗読】壺井栄 「あたたかい右の手」 朗読・あべよしみ

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  • čas přidán 20. 08. 2024
  • 以前メインチャンネル「あべよしみ朗読の部屋」にてアップした作品ですが、最近新しく収録しなおしました。
    『定本 壺井栄児童文学全集』(講談社)1979年 より朗読させていただきました。
    この「あたたかい右の手」は、壺井栄の第九童話集『柿の木のある家』(山の木書店)に収録されました。短編の代表作の一つとされています。
    ★以前アップした際にいただいたコメント★
    ●ぺ・・・・様より
    子供の時に呼んで一番記憶に残ったいる作品です。
    当時は我が子が亡くなっても悲しまない親、自己主張をせず親の言うなりに進路を決める慈雨ちゃんが不思議で仕方ありませんでした。
    成長と共にその辺りはいろいろ分かってきましたが。信仰は自由だけれど、それが子供に強制されるのは恐ろしい、子供には選択の余地が無いのだから、とあらためて思いました。
    ●あべの返信
    私も、信仰を持つ人の価値観がわからないのは仕方ないけれど、やはり我が子の死を悲しまない親には違和感を覚えました。教会の子だった友達のことなども思い出しました。
    ぺ・・・・様が書いてくださった「信仰は自由だけど…」という思いを作者も伝えたかったのではないかと思います。
    ●こ・様より
    あれーと思い…何度か聴き直しました。なぜ壷井先生は宗教を題材に選んだろう、いつも優しい父母を描くのに何故か批判的だなぁと思えたのです。教育でも宗教でも生活でも無批判に受け入れるのはいけないと言っているような気がします。戦争がなかったら、「ジウ」ちゃんが自分の意見を、自分の考えを持っていたら違う人生を描く事ができたろうと思うと、やりきれない…。
    感動の朗読をありがとうございます。
    感謝です…。
    ●あべの返信
    そうですね、壺井栄先生の作品で宗教を扱ったものは他に読んだことがなかったので、私も以外に感じました。
    そしてやはり、こま様のおっしゃる通り、なんでも無批判に受け入れてはいけないということを書かれたように思います。同時に、戦争という個人の尊厳が無視されるものを許してはならないという、壺井先生の中心にあるテーマが貫かれているのを感じます。
    ●田・・・・・様より
    この作品も初めて知るお話です。坪井さんのお話には珍しい宗教観を訴える内容です。
    私はクリスチャンではありませんし、むしろ私の誤解であって欲しいとすら願うのですが、なんだか人間の尊厳を軽んじているように感じます。良く言えば達観していて何事にも執着しない、悪く言えば主体性に欠ける考えだと思います。
    神という実証出来ない絶対的な存在を前面に立てて、神の啓示を頂けると説く神官が事実上の統治者として君臨する組織であり、一般教徒は素直に教えに従う事のみが求められているのかな?と思います。
    ●あべの返信
    そうですね。私も壺井栄先生の作品の中でちょっと異色だなと感じました。
    戦後、人々の不安な精神状態を利用するような信仰宗教があちらこちらに現れた様子に危機感を持ち、警鐘を鳴らす意味も込めて書かれたのかなと想像しました。
    【壺井 栄】
    (つぼい さかえ、旧姓:岩井、女性、1899年(明治32年)8月5日 - 1967年(昭和42年)6月23日)は日本の小説家・詩人。主に一般向小説および児童文学(童話)を主領域に活躍した作家で、戦後反戦文学の名作として後に映画化された『二十四の瞳』の作者として知られる。香川県小豆郡坂手村(現在の小豆島町)出身。夫は詩人の壺井繁治。
    代表作の「二十四の瞳」再生リストはこちらです。
    • 壺井栄「二十四の瞳」
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Komentáře • 22

  • @abeyoshimiroudoku3
    @abeyoshimiroudoku3  Před 2 lety +8

    主人公は竹子(タケコ)、なかよしのお友達は慈雨(ジウ)ちゃんです。
    「ジウちゃん」の漢字が「慈雨」であるのをお知らせしたくて、ここに書きました。

  • @user-zd1qt1jj6k
    @user-zd1qt1jj6k Před 5 měsíci +2

    壷井栄さんの本坂道を紹介してくれた図書室の先生を懐かしく思い出します。
    子ども心に慈雨ちゃんの死に対してあっさりしすぎてた親が理解出来ず張り詰めた気持ちの持って行き場が無かった。今でもたけ子の母の温かい右手がまるで自分を包んだように安心した事を思い出します。

    • @abeyoshimiroudoku3
      @abeyoshimiroudoku3  Před 4 měsíci

      ご視聴ならびにご自身の思い出を含めてのコメント残していただき嬉しいです🌸
      ありがとうございます💕

  • @user-vt1fp3ji5w
    @user-vt1fp3ji5w Před 6 měsíci +2

    親は子供の人生を左右する責任があるのかまつくづく分かりました

  • @user-zd1qt1jj6k
    @user-zd1qt1jj6k Před 5 měsíci +2

    うわあ。懐かしい。
    小学校五年生の時に読んで以来妙に心に残る作品。坂道も。なんだ坂、こんな坂。リヤカーを押す声。ひと学年が314名で隣の5組に慈雨ちゃんとだぶらせてた女子がいました。半世紀以上前の事。

  • @hondayouko7088
    @hondayouko7088 Před 5 měsíci +2

    あべよしみさん❤ 楽しく拝聴しています。 何と素敵な朗読だといつも思っています。

    • @abeyoshimiroudoku3
      @abeyoshimiroudoku3  Před 4 měsíci

      嬉しいお言葉に元気が出ます💕
      ありがとうございます😊

  • @user-mb2yu6gb9y
    @user-mb2yu6gb9y Před rokem +3

    こんにちは。
    山田詠美さんの『無銭優雅』という小説にて引用されていたのでずっと読みたいと思っていました。
    その小説の主人公の名前も慈雨で恋人は栄という名前で
    俺らにピッタリだろという重要なモチーフでした。
    物語を教えてくれて大変感謝です。

    • @abeyoshimiroudoku3
      @abeyoshimiroudoku3  Před rokem +2

      生田目房一郎様
      ご視聴並びにコメントありがとうございます!
      そうでしたか。山田詠美さんが壺井栄作品を読まれていたとは!こちらこそ教えていただき感謝です😊私も『無銭優雅』を読んでみたくなりました。

  • @user-vg7ev2rq6t
    @user-vg7ev2rq6t Před 2 lety +4

    いつか、どこかで、読んだ話を思い出しました。私には似ているように思います。戦死した息子は御国のお役に立てて喜ばしい、という母の発言です。大きな力に、そう仕向けられたと信じたいですが。戦中に聞かされた言葉を、作者はまた聞かされた思いだったのでしょう。悲しみを悲しみと感じられないのは、心の自由を失なってしまうこと。欺瞞や独善を見抜けなくしまう。束縛する外部の力を跳ね返すのは、不断の努力で心の自由を磨くこと。作者はそう言っているように思いました。

    • @user-vg7ev2rq6t
      @user-vg7ev2rq6t Před 2 lety +2

      心深く浸蝕し、束縛してくるもののひとつは、信仰でしょうか。父母のそれが、敢えて言えば洗脳が、白紙の心だったはずの慈雨ちゃんを犠牲にした、との思いが離れません。慈しむ、ってなんなんでしょう。

    • @abeyoshimiroudoku3
      @abeyoshimiroudoku3  Před 2 lety +1

      伴孝雄様
      私も、このストーリーに「慈雨ちゃん」の名前が象徴的な気がして、心に引っかかっていました。
      慈雨ちゃんの両親も、時代の波に翻弄された気の毒な人たちだと思いますが、やはり子どもが可哀想ですね🥲

  • @user-vt1fp3ji5w
    @user-vt1fp3ji5w Před 6 měsíci +2

    たけ子さんジュウちゃんと仲よしてであったに宗教を信じたジュウちゃんがドウテン様にハマリ別れたのてますね 残念ですね

  • @user-vv6ut8yd1w
    @user-vv6ut8yd1w Před 3 dny

    この両親 だめだこりゃ😦
    諦めがよいというか初めから望みがないというか。だめだこりゃ😦

  • @user-ik7ye7np1w
    @user-ik7ye7np1w Před 2 lety +4

    あべさん、ありがとうございます。再聴なのですが、前回の感想は覚えていません。矛盾していたら御免なさい。
    慈雨ちゃんの両親の態度、最初は理不尽な現実を乗り越える為の一種の心理的な安全弁なのかと思っていましたが、聞き進める内にどうもちがうような気がしてきました。両親は冷静というより冷淡な気がします。もしかしたら、生前の慈雨ちゃんも幸薄い人だったのかも知れませんね。ご両親は、慈雨ちゃんをもっと一杯抱きしめて、素直に泣いてやれば良いのにね。
    壷井栄さんの宗教観なのでしょうか、一種の嫌悪感のようなものを感じました。

    • @abeyoshimiroudoku3
      @abeyoshimiroudoku3  Před 2 lety +2

      田中オヤジん様
      メインチャンネルのときに書いてくださったコメントは、概要欄に残してあります😊
      壺井栄さんは、宗教に依存し過ぎて親としての心も失くしているような人を批判しているのだろうと想像します。

  • @user-vt1fp3ji5w
    @user-vt1fp3ji5w Před 6 měsíci +2

    宗教は人の心をかたくなにしている
    広いこころが持てなく成るのでしょか。

    • @abeyoshimiroudoku3
      @abeyoshimiroudoku3  Před 6 měsíci +1

      ありがとうございます❤️
      私の大好きな壺井栄先生の作品をたくさんご視聴いただきとても嬉しいです😊💕