【ソムリエ試験対策】ロワール地方 (フランスワイン)

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  • čas přidán 29. 05. 2022
  • ロワール地方の解説動画です
    ・プロフィール
    ・主要なブドウ品種
    ・ペイナンテ地区
    ・コアンジュ&ソミュール地区
    ・トゥーレーヌ地区
    ・サントル・ニベルネ地区
    ・中央高地地区
    ソムリエ試験に出題される内容を、端的にテンポ良く解説していきます
    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
    まずプロフィールからです、全長1012㎞に及ぶフランス最大のロワール川流域に広がる産地です
    1012㎞というと、北陸自動車道経由で「青森から京都」までの距離とほぼ同じなので、なかなか冗談じゃない距離ですよね
    ロワール地方の中は、5つの地区に分けられます
    ペイナンテ地区
    アンジュ&ソミュール地区
    トゥーレーヌ地区
    サントル・ニベルネ地区
    中央高地地区
    ロワール地方は比較的冷涼な気候で、白ワインの比率が5割を占め、ロゼワインが3割、赤ワインが2割となっています
    河口近くは海洋性の気候で、上流に進むほど半海洋性、半大陸性へと変化していきます
    (トゥーレーヌ地区辺りで、海洋性から大陸性に変わっていきます)
    白の主要ブドウ品種はムロン・ド・ブルゴーニュ(=ミュスカデ)、シュナン・ブラン(=ピノー・ド・ラ・ロワール)、ソーヴィニョン・ブランです
    ムロン・ド・ブルゴーニュは主にペイナンテ地区
    シュナン・ブランは主にアンジュ&ソミュール地区とトゥーレーヌ地区
    ソーヴィニョン・ブランは主にサントル・ニベルネ地区
    黒の主要ブドウ品種はカベル・フランネ(=ブルトン)、ガメイ、ピノ・ノワール、グロロです
    カベル・フランネは主にアンジュ・ソミュール地区、トゥーレーヌ地区
    ピノ・ノワールは主にサントル・ニベルネ地区
    グロロは主にアンジュ地区
    フランス最長のロワール川の流れるロワール地方は、フランス王家とのゆかりも深く、ルネサンス様式の優美で壮麗(そうれい)なシャンボール城、貴婦人の美しいシュノンソー城、フランソワ1世ゆかりのアンボワーズ城など、緑豊かな田園地帯に美しい城館が数多く点在しています
    ロワール川に育まれた大地の恵みと貴族文化が栄えたことから、豊かな食文化も特徴です
    それぞれの地区のAOCについて見ていきます
    ペイ・ナンテ地区は、ロワール川の河口に近いナント市を中心とする地区です
    ムロン・ド・ブルゴーニュ(=ミュスカデ)から造られる、爽やかな白ワインで知られています
    AOCは
    ミュスカデ
    ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ
    ミュスカデ・コート・ド・ラ・ロワール
    ミュスカデ・コート・ド・グラン・リュー
    グロ・プラン・デュ・ペイ・ナンテ
    フィエフ・ヴァンデアン
    コトー・ダンスニ
    ミュスカデの名前が付く4つのAOCは全て白ワインのみで、主要ブドウ品種はムロン・ド・ブルゴーニュ(=ミュスカデ)です
    それぞれ、シュール・リーの表記が可能です
    シュール・リーとは澱の上という意味です
    醸造過程で発生した澱を底部に残した状態で、アルコール発酵後から収穫翌年3月1日まで熟成させる製法です
    酵母由来の風味やアミノ酸の旨味をワインに与えることが出来、爽やかでフレッシュな香りを持つようになります
    フランスのロワール地方発祥の醸造方法で、世界中で多く、日本の甲州種でも採用されています
    ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌは「ミュスカデ」の付くAOCの中で最大規模です
    アンジュ&ソミュール地区は、アンジュ市の周辺から、約40㎞上流のソミュール市まで広がる地区です
    赤、ロゼ、白、貴腐ブドウによる甘口白、発泡性ワインと多彩なスタイルのワインを生みます
    AOCは
    ①アンジュー
    ②カベルネ・ダンジュー
    ③ロゼ・ダンジュー
    ④アンジュー・ヴィラージュ
    ⑤アンジュー・ヴィラージュ・ブリサック
    ⑥コトー・ド・ローバンス
    ⑦アンジュー・コトー・ド・ラ・ロワール
    ⑧サヴニエール
    ⑨サヴィニエール・ロッシュ・オー・モワンヌ
    ⑩クーレ・ド・セラン
    ⑪コトー・デュ・レイヨン
    ⑫カール・ド・ショーム
    ⑬ボンヌゾー
    ⑭ソミュール
    ⑮ソミュール・シャンピニー
    ⑯コトー・ド・ソミュール
    赤・ロゼワインが有名な「~ンジュー系」①~⑤
    主要品種はカベルネ・フラ
    ン、カベルネ・ソーヴィニョンが主体です
    カベルネ・ダンジュー(甘口)とロゼ・ダンジュー(わずかに甘口)はアンジュと同地区で造られます
    コトー・ド・ローバンスからクーレ・ド・セラン⑥~⑩
    まではシュナン・ブランで造られる白ワインのAOCです
    (コト―が付くのは甘口)
    コト―・デュ・レイヨンからボンヌゾー⑪~⑬
    はレイヨン川の影響で発生する朝霧により、しばしば貴腐が生じます
    シュナン・ブランで造られる甘口白ワインのAOCです
    ソミュール⑭は赤、ロゼ、白とロゼの発泡、白の発泡が認められています
    主要ブドウ品種は赤はカベルネ・フラン、白はシュナン・ブランです
    トゥーレーヌ地区は、トゥール市を中心に、ソミュールの東側からオルレアンまで産地がひろがります
    赤、白、ロゼ、発泡性ワインと、さまざまなスタイルのワインを産出しています
    AOCは
    ①トゥーレーヌ
    ②ブルグイユ
    ③サン・ニコラド・ブルグイユ
    ④シノン
    ⑤ヴーヴレ
    ⑥モンルイ・シュール・ロワール
    ⑦コトー・デュ・ロワール
    ⑧ジャニエール
    ⑨コトー・デュ・ヴァンドモワ
    ⑩シュヴェルニー
    ⑪クール・シュヴェルニー
    ⑫オルレアン
    ⑬オルレアン・クレリー
    ⑭ヴァランセ
    ⑮オー・ポワトゥー
    ①トゥーレーヌは、トゥーレーヌ地区を包括する広域AOCです
    赤、ロゼ、白、ロゼと白の発泡性が認められています
    発泡性ワイン(ムス―)は瓶内二次発酵で造られます
    赤ワインの比較で、②ブルグイユと④シノン(白も認められている)はライバル関係です
    ブルグイユはフレッシュな果実味が特徴
    シノンはタンニンが強く、しっかりとしたコクが特徴です
    それぞれカベルネ・フランを主体とします
    ③サン・ニコラ・ド・ブルグイユのワインはブルグイユ、シノンと同じくカベルネ・フランを主体としますが、比べてワインの香りが強いことが特徴です
    ⑤ヴーヴレはフランスのほぼ中心、ロワール川の中域に位置します
    白のみが認められていて、ブドウ品種はシュナン・ブラン単一で造られます
    辛口から甘口、微発泡(ペティヤン)発泡性(ムス―)のワインまで認められています
    ヴーヴレの気候はロワール川支流のシス川とブレンヌ川の影響を強く受け、川が合流する地域では霧が発生しやすくなります
    その為、ワインづくりに影響する貴腐カビが発生しやすい場所なのです
    川に面した南側の斜面には石灰粘土質のブドウ畑が広がり、傑出した白ワインが有名です
    ⑨コトー・デュ・ヴァンドモワは、赤、ロゼ、白のそれぞれが認められています
    ロゼはヴァン・グリという、色の淡いロゼが特徴です
    ⑩シュヴェルニーは、赤、ロゼ、白のそれぞれが認められています
    シュヴェルニーに内包される⑪クール・シュヴェルニーでは白のみが認められています
    ⑫オルレアンは、赤、ロゼ、白のそれぞれが認められています
    オルレアンに内包される⑬オルレアン・クレリーでは赤のみが認められています
    サントル・ニベルネ地区は、ロワール川上流、フランスの中央部にあたる地域です
    ロワール川とシェール川の流域にブドウ畑が広がっています
    ソーヴィニョン・ブランから造られる白ワインが有名です
    AOCは
    コトー・デュ・ジェノワ
    プイイ・フュメ
    サンセール
    ムヌトゥー・サロン
    カンシー
    ルイイ
    シャトーメイヤン
    プイイ・フュメは白のみのAOCで、主要ブドウ品種はソーヴィニョン・ブランです
    ロワール川の右岸で、スモーキーなニュアンスと厚みのある口当たり、豊かな果実味が特徴です
    (フュメは煙や燻製を意味する言葉)
    サンセールはロワール川を挟み、プイイ・フュメの対岸に位置しています
    赤、ロゼ、白のそれぞれが認められています
    (※語呂 : 3つ全て売っている =3sale)
    中央高地地区は、産地の多くが1990年代中旬から2010年にかけて、AOCに昇格したものです
    AOCは
    コート・ロアネーズ
    コート・デュ・フォレ
    サン・ブルサン
    コート・ド・ヴェルニュ
    中央高地帯は、半大陸性気候で夏と冬の気温差が比較的大きいことが特徴です
    花崗岩、火山性土壌、石灰質など多様な土壌があります
    白ブドウの主要品種は
    シャルドネ
    サシー
    ソーヴィニョン・ブラン
    黒ブドウの主要品種は
    ガメイ
    ピノ・ノワール
    の栽培が多いです
    全長1000㎞に及ぶ、ロワール川の流域に広がる広大な産地です
    河口に近い地区と、上流の地区では気候や土壌の特徴も大きく変化する為、各地区で主要ブドウ品種も変わっていきます
    5つの地区に分けてそれぞれの特徴を抑えていくようにしましょう
    高級ワインは決して多くはない地域ですが、とにかく品揃えが多く、それぞれのテロワールに即したブドウが栽培されており、赤、ロゼ、白、スパークリング、貴腐など、バラエティー豊富なワインが造られています
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    ワインソムリエ試験に、合格することを目的として配信しているシリーズです
    私自身、2013年にワインソムリエの資格を独学で取得しました
    資格取得の為にあてた期間は約4ヶ月間ほどで、比較的効率よく取り組んできたと思っています
    ソムリエ試験の範囲は広いですが、出題傾向や要点は限られています
    1動画、1テーマで要点を絞り端的に(10分以内)解説をすすめていきますので、どうぞ宜しくお願い致します!
    ソムリエ試験の勉強を通じて、「学ぶ事の楽しさ」を皆さまと共有していけるコンテンツとなれば、幸いです
    最後まで読んで頂きありがとうございます!

Komentáře • 2

  • @satocook
    @satocook Před 2 lety +1

    めちゃくちゃわかり易いのでどんどんお願いします!

    • @cyunchannel
      @cyunchannel  Před 2 lety

      ご視聴ありがとうございます!