【仮想世界編】終撃/Last attack【戦闘BGM・ラストバトル Part17】
Vložit
- čas přidán 12. 09. 2024
- "刃が通らない"
看守の膨大かつ強靭な鋼の様な体毛に阻まれて、斬っても突いてもダメージを与える事が出来ない。
かといって大技を繰り出す隙は無く、看守の攻撃は執拗かつ的確にアタシを狙って襲ってくる。
状態異常は通る様だが、耐性が高いのか麻痺や毒にさせてもすぐ回復してしまう。
風魔法も試してみたが、無詠唱の代償で威力が低すぎてダメージが通らない。
あれをやるかー、でも失敗したら痛いんだよな・・・・痛いで済めばいいけど。
覚悟を決めた獣人の少女は、大きく息を吸い込み呼吸を整えた後に短剣を構え、微動だにしなくなった。
そこに好機とばかりに看守の大振りかつ当たれば致命傷は避けられない攻撃が獣人の少女に襲いかかる。
【まだだ・・・ぎりぎりまで引き付けろ】
看守の研ぎ澄まされた鋭い爪が獲物を切り裂こうと振り下ろされた瞬間、獣人の少女は短剣を相手の爪に合わせて打ち付ける!
その瞬間大きな光のエフェクトが発生し、看守が大きくよろめき膝をつく。
【ジャストパリィ】
敵の攻撃を限界まで引き付けた上で寸分の狂いの無いタイミングで発動しなければならなくリスクは大きいが、成功すれば相手の攻撃を弾き致命的な隙を与える事が出来る。
ジャストパリィの成功を認識後、間髪入れずに獣耳の少女は看守に向かって疾走しすれ違い様に体術アビリティの【足払い】を当てる。
大型モンスターの為、特殊効果の【転倒】の状態異常は付与されなかったが看守は数秒の間【スタン】しその隙に背後に回り込む。
彼女に背を向けているという致命的な状況を作り出された看守は、態勢を崩したままスタンしている
獣耳の少女は短剣を両手で持ち、隙だらけの看守の背中にジョブ特性の背後からのダメージボーナスと背後に回り込む時に発動しておいた、一度だけクリティカル発生率が100%になるバフの乗せられた【防御無視】の一撃を全力で叩き込む。
今まで僅かしか削れていなかった看守の体力バーがみるみる減っていき、一瞬で0となる。
そして看守は断末魔の雄叫びと共に消え去り、牢獄の鍵と思われるアイテムをドロップした。
獣耳の少女「もっと景気のいい物を落としなさいな、宝石とかレアな装備とか
!!」
誰も聞いていない文句を憤慨した顔で言いつつも鍵を拾い上げ、監獄の探索に戻る。
そして、監獄の最深部に捕らわれている冒険者を発見した。
精神的に消耗している様に見えるが、外傷はほとんど無い様だ。
先ほど看守がドロップした鍵で解放し、外に出る事を促した。
うんうん、無事で何より。
冒険者「ありがとうございます、いきなりここに連れて来られてずっと脱出もログアウトもできなくて困っていたんです。あの・・・運営の方ですか?」
獣耳の少女「ウンエイ??アタシは多分違うけど・・・・家に帰りたいんだよね?いいから早く行きなさい、また捕まったらひどい目に遭うかもよー?」
怖がらせてしまったかもしれないが、すぐさま冒険者の少年と少女は状況を理解し顔を見合わせて頷き合い、アタシに向かって律儀にお辞儀をした後に光のエフェクトと共に消え去っていった。
獣耳の少女「さてと・・・このままじゃ実入りが少ないからお宝探しといきますかー!たっからばこっ、たっからばこっ♪」
陽気に謎の歌を歌い始めた所で、背後に転移のエフェクトと気配を感じた。
モンスターかと思い振り返るとそこには黒ずくめの男が立っていた。
異質な威圧感を感じ、すぐに戦闘態勢を取る。
黒装束の男「あーあ、やってくれたね。大事なエサだったんだけどなぁ・・」
黒装束の男はそういい放ち禍々しい光を放っている右手を獣耳の少女に向ける
獣耳の少女「くっ・・・うごけな・・」
戦闘態勢のまま動けなくなった獣耳の少女に男が近づく
黒装束の男「次のフェイズの・・・駒・・・強者・・・・」
黒装束の男が何かを言っているが意識が遠のく・・・・・・獣人の少女が意識を失う前に想ったのは残してきたパーティの仲間達と故郷の村、そしてそこに住む獣人の仲間達だった。
サーバーのシャットダウン完了まで残り1分
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