常式太極拳43式(前段)(方架) (8.21) 2024東瀛太極拳社

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  • čas přidán 11. 09. 2024
  • 練拳者の一言
    しばらく前、「太極拳の心(脳)と身(体)の関係」の中で、「身―動―太極」に対して、「心―静―無極」「心(脳)は常に冷静さを保ち無の状態(無極)を維持する。」と書きましたが、今回はその「静」についての一言です。「太極拳論」を著した王宗岳(生没年不詳・1790年代)は「动之则分,静之则合」(太极拳论)「静中触动动猷静」(十三势歌)などと述べています。また、武式太極拳の創始者武禹襄(1812-1880)は「静中触动动猷静」について「发劲须沉着鬆静,专注一方」(十三势行动要解)と説明したり、「身虽动,心贵静」について、「须知」 「一动无有不动,一静无有不静。视动猷静,视静猷动。」(太极拳解)としたり、「先在心,后在身。」「神舒体静」,「切记」 「一动无有不动,一静无有不静。视动猷静,视静猷动。」、「要静,内固精神,外示安逸」(太极拳论要解)などと語っています。この「静」という中国語は日本語に訳すのが難しいものの一つです。「動中有静、静中有動」などと言われるように、「動」に対しての「静」は「動」という「動態」に対しての「静態」を示すものであり、心身で言えば、「身」体の「動」と「心」(脳)の「静」と言えますが、それぞれ独立したものではなく、「静」は「動」を内包し、「動」は「静」を内包するものであり、心身を分かつことができないように、「動」と「静」も分かつことができないという前提に立って、練拳者はもっと良い日本語もあるのではないかと考えていますが、当面は「冷静」と訳しています。ですから、李亦畲(1832-1892)の「一曰心静 心不静则不专,一举手前后左右全无定向,故要心静。」 (五字诀)は、「一に心(脳)を冷静にする。心(脳)が冷静でなければ集中できず、動き出せば前後左右定まった方向は無いので、心(脳)を冷静にしなければならない」などと訳しています。 (以上、李亦畲著 二水居士校注『王宗岳太极拳论』北京科学技术出版社2016.4に依る。) 太極拳の先人たちは上述のように「静」をとらえてきました。
    この「静」は常式太極拳にも継承されており、「常氏太極散手拳譜」(1912常遠亭(1860-1928)所蔵)において「一、合太極」の冒頭、「气从静生气运身,以心行气动静分。动静未分合太极,」とあるとともに、その子常雲階(1904-1970)も「静」について、「心不静则不专,一举手前后左右全无定向,故要心静。」、「舍其轻浮刚猛之气,入于清静无为之域」と述べています。ここで特筆できるのが、常式太極拳の「守规-脱规-合规之诀要」の中に「静」について「静要心静如水,切忌闭眼欲眠。静要一心一意,并非迷迷糊糊。静要静中有思,思要思而不乱。静要精神专注,更忌空无一物。」と説明されていることです。(以上、刘泰山编著『宫廷常氏太极源流及精要』暨南大学出版社2013.7に依る。)この中に「静中有思」という表現がありますが、練拳者の知る限りにおいて、これは伝統拳譜にはみられません。この「静中有思」の「思」をどのように訳すか、「静」と同様に簡単ではありません。その根本にあるのは漢字の多義性にあります。そして、それは文化の範疇に入るからであり、日中文化の微妙な相違にあるからです。「思い」、「考え」、あるいは「思惟」などが頭に浮かびますが、練拳者は「意思」と訳したいと考えています。「静中思あり」(冷静の中にも意思をもつ)とでも訳せるでしょうか。それは練拳者が太極八法を練る際、五歩の展開に従って、八法の中から最も適した身法を選択する上で、冷「静」の中に意「思」が不可欠であることを体得、心得してきた経験則をもっているからです。すなわち、練拳者は「動」に対する「静」には、自ら判断でき、いかようにも対応できる自主性を表す「思」があり、その「思」は「動」(陽)と「静」(陰)の螺旋運動を繋ぐものでもあることを感じてきたからです。日本人である練拳者の理解はあくまでも練拳(練身・練心)を通じての体得、心得からでありますが、奇しくも常式太極拳の「静中有思」は共有できるようになったと感じており、これは中国由来の太極拳との文化的「格闘」の一つの到達点でもあろうと思っています。
    常式太極拳43式套路を完全に習得する上での前段階として、43式を「前段・中段・後段」という3段落に分けましたが、その「前段」です。
    (常式太極拳43式(前段) 1式~16式)
    1. 起势 チーシー 2. 手挥琵琶 ショウホイ ピパ 3. 揽雀尾 ラン チュエウエイ   4. 单鞭 タンピエン 5. 上步挤 シャンプ ジー 6. 提手上势 ティショウ シァンシ 7. 白鹤亮翅 パイホオ リアンチィー 8. 搂膝拗步  ロウシー アオプ (手挥琵琶 ショウホイ ピパ) 9. 海底针 ハイディー チェン 10. 闪通背 シャントン ペイ 11. 翻身撇身捶 ファンシェン ピィエシェン チュイ 12. 退步搬拦捶 トェイプ パンランチュイ 13. 左右斜飞势 ズオヨウ シィエフェイ シィー 14. 肘底看捶 ジョウディー カンチュイ 15. 倒撵猴 タオ ズアンホウ 16. 云手 ユンショウ (17. 合太极 (十字手) ホォー タイチー (シィーツ ショウ))

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