2021/12/10 Hindemith : Viola Sonata op.11, no.4 ヒンデミット『ヴィオラソナタop.11 no.4』

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  • čas přidán 25. 08. 2024
  • Asako Inoue/alto saxophone
    Yoshiki Fujii/piano
    2021年12月10日神戸新聞松方ホールで開催された井上麻子×藤井快哉DUO結成15周年リサイタルにて、3曲目に演奏された曲。
    以下、プログラムノートより抜粋。
    ヒンデミットが24歳の頃に書き上げたこの作品は、後期ロマン派の影響が濃厚で、また対位法やフランス音楽の流れを感じさせる半音音階・全音音階を駆使した目まぐるしい転調が複雑に展開され、若い頃の彼の挑戦的・実験的な作風が窺えます。
    1楽章『幻想曲』は冒頭の美しい旋律から始まり、民謡風の主題が様々に変容する2楽章『主題と変奏』へと続き、ダイナミックな旋律と繊細な主題が交差する3楽章『終曲(変奏を含む)』で締めくくられます。この曲も冒頭からラストまで、変奏を挟みながら切れ目なく演奏されます。ヴィオラの名手でありピアニストでもあったヒンデミットが、各楽器の特性を知り尽くした上で作曲しているのが感じられる、素晴らしい作品です。
    サクソフォーンには残念ながら古典派・ロマン派のような作品がないため、それらを勉強するためには今回のように他の楽器のために書かれた作品を編曲することが多いです。
    ロマン派の作品を演奏するにあたり、私が面白いと感じるのは、テンポ設定やフレーズの感じ方など、音楽の色々な要素が演奏者によってそれぞれ違い、各自の個性を演奏に反映させることが出来るところです。楽譜に書かれた細かい指示通りに演奏することに意識を集中しがちな現代音楽と違い、「ここどうする?もっとこうしてみる?」と共演者と相談しながら、演奏者の感性でライヴ感のある演奏を楽しめる、というのがロマン派の醍醐味でしょうか。
    同じ曲でも演奏者によって全然違った印象になってしまうこともあり、巨匠たちのCDを色々聴き比べて楽曲研究するのも、楽しい作業の一つです。藤井氏との『合わせ』と呼ばれる練習も、大半は楽曲の細かいテンポ設定や曲の解釈のすり合わせに費やされますが(そして脱線する雑談も)、色々と話し合ったり試したりしながら音を出す時間は、DUO結成から15年経っても毎回新しい発見があり、室内楽の楽しさや奥深さを感じます。
    撮影:くまのまさおの音楽チャンネル / Bear Masao Music Channel
    / @kumasanmovie

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