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たまたまオススメに上がってきたので拝見したのですが、説明ごとに動画が入っていてめちゃくちゃわかりやすかったです！勉強になりました！！！
強力な弓にすると衝撃が大きくなる、それを解消するために洋弓場合はカウンターウエイトを付けて衝撃を逃がす、和弓の場合は衝撃の無い三分の一の所を持つ
こんにちは、日本の弓術に興味がある韓国の弓士です。日本の弓道を見て、日本の弓術の技術、特に弓と矢と手の干渉を防ぐ原理についていろいろな資料を調べました。このビデオは私が見つけた資料の中で一番簡単で明快な説明をしてくださり、本当にありがとうございます。おかげさまで日本の弓術について正確に理解することができました。ところで、ビデオの中で矢と手の干渉を避けるために、弓の握りの上部分を押す方法を使用すると言っていましたが、韓国の弓術では、矢と手の干渉を避けるために、ボウスクエアの中心を基準にして矢羽の高さ分だけ矢筈の位置を高くして干渉を避けます。この方法が韓国の弓以外の大きく異なる形の弓にも活用できるかどうかはわかりませんが、この方法をご存じなければ参考になれば幸いです。
羽の高さ分番える位置を高くするという方法ですが、その分矢が下斜めの角度をつけて射出されると思います。上長下短の弓を上押しすると弓が下側に避ける方向に動くのでそこまで高い位置に番えなくても干渉が避けられ、且つまっすぐ射出されるというメリットがあると思います。ですので上長下短の弓の利点を生かさずに番える位置だけを上にずらすという方法はあまり行わないです。韓国の角弓は和弓などの長弓に比べ、軽量でエネルギー効率が良いですのでもしかすると矢が多少下斜めに射出されても矢速の速さでそこはあまり問題にならないのかもしれません。そのかわり性能は良いが制作コストが高く、湿度に弱いというデメリットが有るかと思います。和弓は長く可動部が重いことによるエネルギー効率の悪さ（特に軽い矢を使った場合に顕著）がありますが、長い分素材への負荷が少ないので角弓に比べ相対的に湿度に強く、制作期間も短いです。長弓のデメリットを構造や射術である程度カバーしたということなのかと思います。どちらが優れているとかではなく、いろいろな民族の弓が違った進化のアプローチをとっているのがとてもおもしろいです。
我が国に弩が普及しなかった理由の一つが和弓の威力の高さ(欧州のロングボウより上)ただし、戦場で用いる剛弓を扱うには長期の訓練が必要で農民兵でなく専門に扱う者＝侍が必要だった。
「矢が右に行くのを防ぐために弓をひねる必要がある」とのことでした。現代の競技の弓道では、「手の内」として特殊な握り方をします。そのため、矢を放つといわゆる「弓返り（ゆがえり）←弓が反時計回りに回転すること」が起きて、矢は自動的にやや左側に向けて放たれます。発射の時に手首をひねることはしません。映像の中で弓を使っていた方も手首をひねる様子がなく、自然に弓返りしていましたね。UP主さんはご存じでしょうが、「弓をひねる」という表現に、誤解のなきように。ただし、戦国時代など数を射たなくてはならないときは、いちいち弓返りさせていたら戻すのが大変なので、弓返りしないように手にニカワなどをつけていたとも聞きます。現在でも馬上から何枚もの標的を続けて打ち落とす「笠懸け」があります。それらのときはどうなのか、経験がないので分かりません。なお、アーチェリーは最初から弓の左側に矢をつがえます。そのため発射の方向がほぼ的の方向と一致するので、発射の後、弓のツルは射手の方向を向いたままになります。
＞「弓返り（ゆがえり）←弓が反時計回りに回転すること」が起きて、矢は自動的にやや左側に向けて放たれます。これはどういうことでしょうか？弓返りは矢が放たれてから起きるので弓返りを防いで打ち切りにしても弓返りさせても矢の射出には全く影響がありません。弓返りの有無にかかわらず技術があれば矢はほぼ真っすぐに射出されます。＞UP主さんはご存じでしょうが、「弓をひねる」という表現に、誤解のなきように。弓を捻るというのは古くから表現としても技術としてもあり、実際捻る力は加わっているます。一部弓道の先生がその表現を避けているという噂も聞きますが、それはあくまでその先生の考えではないでしょうか？
「アーチェリーは最初から弓の左側に矢をつがえる」と申し上げました。それに対し、和弓では弓の右側に矢をつがえます。利き目にもよるかもしれませんが、このまま普通に射つと、弓1本（幅）分、的から右側にずれていく軌道を取るのです（当然飛ぶ距離に応じてどんどん的から離れていきます）。そこで「弓返り」の登場です。映像の最後の場面（スローモーション）では、矢筈〔やの根元）を押す弦が、弓の横の方に出ているのはおわかりでしょうか。アーチェリーと違って、和弓はこのように弓が回転「しながら」矢を放ちます。弓返りのおかげで、矢はやや左方向に軌道を修正される上に、矢を押す力が加え続けられるため、的に向かって力強く進むことができるのです。（実際には左手全体を左に振る力も関係しているかも。また、私は左目で的を見て、その的が右目で見た弓と重なる感じ（ダブッて見えます）で狙いをつけていました。右目で的を見て狙いをつければ、弓返りは必要ないかもしれませんね）また、「弓をひねる」について。以前、なにかの解説で、矢を放った後、左手の手首がＬ字型に曲がっていたイラストが添えられていました。これは初心者が「無理矢理・意図的に」弓をひねろうとして起こる現象です。このように、弓をがっちり握って「無理矢理・意図的に」弓をひねることはしてないよ、という意味です。おっしゃる通り、実際に弓をひねる力は加わっています（そうでないと弓返りは起きません）。しかし「手の内」を使い、「角見」を利かせて（これは弓術の解説書をご覧下さい）射つと、柔らかく握った手の中でグルンと弓が「自然に・意図しなくても」回転し、弓返りが「自然に起こる」のです。熟練者の弓返りは相当なもので、弓が一回転して、弦が左手下腕の外側を叩くこともしばしばです。「弓道の先生がその表現を避けている」とのことですが、「ひねろうひねろうと意識しすぎるな。ただまっすぐに押すことを考えろ」ということなのではないでしょうか。長文失礼しました。私は高校・大学と弓道部に所属していましたが、就職して以降は弓に触れる機会がなかった者で、いわばド素人です。ここでお話ししたことも、大学時代に聞きかじったことに過ぎません。「細工は流々（ことにあたるときの工夫は人それぞれ）」という言葉もございます。これからも精進なさってください。
@@21simnon88 czcams.com/users/shorts9xz0fFUgKq8?si=nABvsdc6_Pz8f-ru
訂正いたします。学生時代の『弓道読本』を引っ張り出してきたりググったりしてみましたが、「弓の右側に矢をつがえて放てば、矢は的の右に飛んでいく。それが弓返りによって左方向に修正される」という記述はありませんでした。逆に、上記のショートムービーにあるように、「矢乗り（矢筋を通して的に向かう線）」はきちんと的をとらえているべき、のようです。ただし、弓返りが矢の横方向への軌道に及ぼす影響についてはよくわかりませんでした。また、的付け（狙いの付け方）については、「主に右目で狙いを付ける」「右目で見て（やがては両目で見るようになる）、弓と的が重なるように狙いを付ける（初心者・矢乗りは的の左方向にある）→右目で見て、弓の左側に半分的が覗くようにする（中級者）→弓と的が重なるように狙いを付ける（上級者・初心者と同じになった）」ということで、右目で狙いを付けるのが本当のようです（『弓道読本』より）現役で弓道をたしなむ身でもないのに、昔の思い込みで余計なことを申しました。お許しください。
@@21simnon88？？？
たまたまオススメに上がってきたので拝見したのですが、説明ごとに動画が入っていてめちゃくちゃわかりやすかったです！
勉強になりました！！！
強力な弓にすると衝撃が大きくなる、それを解消するために洋弓場合はカウンターウエイトを付けて衝撃を逃がす、和弓の場合は衝撃の無い三分の一の所を持つ
こんにちは、日本の弓術に興味がある韓国の弓士です。
日本の弓道を見て、日本の弓術の技術、特に弓と矢と手の干渉を防ぐ原理についていろいろな資料を調べました。
このビデオは私が見つけた資料の中で一番簡単で明快な説明をしてくださり、本当にありがとうございます。おかげさまで日本の弓術について正確に理解することができました。
ところで、ビデオの中で矢と手の干渉を避けるために、弓の握りの上部分を押す方法を使用すると言っていましたが、韓国の弓術では、矢と手の干渉を避けるために、ボウスクエアの中心を基準にして矢羽の高さ分だけ矢筈の位置を高くして干渉を避けます。
この方法が韓国の弓以外の大きく異なる形の弓にも活用できるかどうかはわかりませんが、この方法をご存じなければ参考になれば幸いです。
羽の高さ分番える位置を高くするという方法ですが、その分矢が下斜めの角度をつけて射出されると思います。
上長下短の弓を上押しすると弓が下側に避ける方向に動くのでそこまで高い位置に番えなくても干渉が避けられ、且つまっすぐ射出されるというメリットがあると思います。ですので上長下短の弓の利点を生かさずに番える位置だけを上にずらすという方法はあまり行わないです。
韓国の角弓は和弓などの長弓に比べ、軽量でエネルギー効率が良いですのでもしかすると矢が多少下斜めに射出されても矢速の速さでそこはあまり問題にならないのかもしれません。そのかわり性能は良いが制作コストが高く、湿度に弱いというデメリットが有るかと思います。
和弓は長く可動部が重いことによるエネルギー効率の悪さ（特に軽い矢を使った場合に顕著）がありますが、長い分素材への負荷が少ないので角弓に比べ相対的に湿度に強く、制作期間も短いです。長弓のデメリットを構造や射術である程度カバーしたということなのかと思います。
どちらが優れているとかではなく、いろいろな民族の弓が違った進化のアプローチをとっているのがとてもおもしろいです。
我が国に弩が普及しなかった理由の一つが和弓の威力の高さ(欧州のロングボウより上)ただし、戦場で用いる剛弓を扱うには長期の訓練が必要で農民兵でなく専門に扱う者＝侍が必要だった。
「矢が右に行くのを防ぐために弓をひねる必要がある」とのことでした。現代の競技の弓道では、「手の内」として特殊な握り方をします。そのため、矢を放つといわゆる「弓返り（ゆがえり）←弓が反時計回りに回転すること」が起きて、矢は自動的にやや左側に向けて放たれます。発射の時に手首をひねることはしません。映像の中で弓を使っていた方も手首をひねる様子がなく、自然に弓返りしていましたね。UP主さんはご存じでしょうが、「弓をひねる」という表現に、誤解のなきように。
ただし、戦国時代など数を射たなくてはならないときは、いちいち弓返りさせていたら戻すのが大変なので、弓返りしないように手にニカワなどをつけていたとも聞きます。現在でも馬上から何枚もの標的を続けて打ち落とす「笠懸け」があります。それらのときはどうなのか、経験がないので分かりません。
なお、アーチェリーは最初から弓の左側に矢をつがえます。そのため発射の方向がほぼ的の方向と一致するので、発射の後、弓のツルは射手の方向を向いたままになります。
＞「弓返り（ゆがえり）←弓が反時計回りに回転すること」が起きて、矢は自動的にやや左側に向けて放たれます。
これはどういうことでしょうか？
弓返りは矢が放たれてから起きるので弓返りを防いで打ち切りにしても弓返りさせても矢の射出には全く影響がありません。
弓返りの有無にかかわらず技術があれば矢はほぼ真っすぐに射出されます。
＞UP主さんはご存じでしょうが、「弓をひねる」という表現に、誤解のなきように。
弓を捻るというのは古くから表現としても技術としてもあり、実際捻る力は加わっているます。一部弓道の先生がその表現を避けているという噂も聞きますが、それはあくまでその先生の考えではないでしょうか？
「アーチェリーは最初から弓の左側に矢をつがえる」と申し上げました。それに対し、和弓では弓の右側に矢をつがえます。利き目にもよるかもしれませんが、このまま普通に射つと、弓1本（幅）分、的から右側にずれていく軌道を取るのです（当然飛ぶ距離に応じてどんどん的から離れていきます）。そこで「弓返り」の登場です。映像の最後の場面（スローモーション）では、矢筈〔やの根元）を押す弦が、弓の横の方に出ているのはおわかりでしょうか。アーチェリーと違って、和弓はこのように弓が回転「しながら」矢を放ちます。弓返りのおかげで、矢はやや左方向に軌道を修正される上に、矢を押す力が加え続けられるため、的に向かって力強く進むことができるのです。（実際には左手全体を左に振る力も関係しているかも。また、私は左目で的を見て、その的が右目で見た弓と重なる感じ（ダブッて見えます）で狙いをつけていました。右目で的を見て狙いをつければ、弓返りは必要ないかもしれませんね）
また、「弓をひねる」について。以前、なにかの解説で、矢を放った後、左手の手首がＬ字型に曲がっていたイラストが添えられていました。これは初心者が「無理矢理・意図的に」弓をひねろうとして起こる現象です。このように、弓をがっちり握って「無理矢理・意図的に」弓をひねることはしてないよ、という意味です。おっしゃる通り、実際に弓をひねる力は加わっています（そうでないと弓返りは起きません）。しかし「手の内」を使い、「角見」を利かせて（これは弓術の解説書をご覧下さい）射つと、柔らかく握った手の中でグルンと弓が「自然に・意図しなくても」回転し、弓返りが「自然に起こる」のです。熟練者の弓返りは相当なもので、弓が一回転して、弦が左手下腕の外側を叩くこともしばしばです。「弓道の先生がその表現を避けている」とのことですが、「ひねろうひねろうと意識しすぎるな。ただまっすぐに押すことを考えろ」ということなのではないでしょうか。
長文失礼しました。私は高校・大学と弓道部に所属していましたが、就職して以降は弓に触れる機会がなかった者で、いわばド素人です。ここでお話ししたことも、大学時代に聞きかじったことに過ぎません。「細工は流々（ことにあたるときの工夫は人それぞれ）」という言葉もございます。これからも精進なさってください。
@@21simnon88 czcams.com/users/shorts9xz0fFUgKq8?si=nABvsdc6_Pz8f-ru
訂正いたします。学生時代の『弓道読本』を引っ張り出してきたりググったりしてみましたが、「弓の右側に矢をつがえて放てば、矢は的の右に飛んでいく。それが弓返りによって左方向に修正される」という記述はありませんでした。逆に、上記のショートムービーにあるように、「矢乗り（矢筋を通して的に向かう線）」はきちんと的をとらえているべき、のようです。ただし、弓返りが矢の横方向への軌道に及ぼす影響についてはよくわかりませんでした。
また、的付け（狙いの付け方）については、「主に右目で狙いを付ける」「右目で見て（やがては両目で見るようになる）、弓と的が重なるように狙いを付ける（初心者・矢乗りは的の左方向にある）→右目で見て、弓の左側に半分的が覗くようにする（中級者）→弓と的が重なるように狙いを付ける（上級者・初心者と同じになった）」ということで、右目で狙いを付けるのが本当のようです（『弓道読本』より）
現役で弓道をたしなむ身でもないのに、昔の思い込みで余計なことを申しました。お許しください。
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