詩の朗読「雨と旅人」司 龍之介 作

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  • čas přidán 27. 06. 2024
  • こんにちは♪ ご視聴ありがとうございました😊
    皆様のお陰様で今日も詩の朗読をする事が出来ました!!感謝です!!
    この詩は、2024/5/27/月 に書きました。
    比較的最近の詩です。夜更けに雨が降っていて、テレビもつけず、雨の音だけがして、詩的な気持ちになったので書きました。この旅人はお金持ちらしいですね。羨ましいです。ぎこちない仏の顔で街を歩き、いずれかは優しく微笑む仏の様な顔になれば良いですね。応援してます。楽しんで頂けたら幸いです。
    雨と旅人
    旅人が歩いていると
    雨が降ってきた
    本降りになってきて
    旅人は入ったことのない店の軒下で雨宿りした
    雨が軒を打ち音を立てる
    旅人はどうしようかと考えたが
    しばらくここにいることにした
    こんなに急に降ったのだから
    すぐに止むかもしれない
    そう思ったのだ
    旅人は口笛を吹いて暇を潰したが
    雨はまだ降っていた
    口笛の音が雨と重なって世界が灰色になっていく
    雨の音が目にまで入ってくるような気がした
    ふと旅人は
    「俺、何やってんだろう」
    そう独り言を溢した
    その疑問は現状のことではなく
    自分の人生について言っている様だった
    旅人はお金には困ってなく
    むしろ余裕があった
    仕事はしていたが
    働くのがなんだか虚しくなって
    一生遊んで暮らせるだけのお金もあったので
    辞めてしまった
    そして今は旅人
    時々詩を書いたり写真を撮ったり
    綺麗なお姉さんに声をかけたり
    美味しいご飯を食べたり
    好きな様に旅をしていた
    そして土砂降りの今
    旅人はこれからどうしようかと思案した
    今まで書いた詩と撮った写真で
    本でも出版しようかと考えた
    また何か仕事をしようかとも考えたが
    あの虚しさを体験するのが怖くて
    そんな気にはなれなかった
    雨は旅人の心を清めることも
    汚すこともなく
    淡々と降り続ける
    その音が今を生きろと言っている様だった
    雨の音を聞き続けていたら
    電灯に灯りがついた
    そして雨は小雨になった
    旅人は軒下から出て
    灰色の街を仏の様な顔で歩き出した
    そう、ぎこちのない仏の顔で
    #詩 #朗読#司龍之介

Komentáře • 3

  • @user-lj9lm4tv1s
    @user-lj9lm4tv1s Před 26 dny

    雨の音が詩の創作意欲を奮い立たせたのですね。尊敬してます。私もひとりごとを書きました。
    闘魚
    目の前の水槽の中で熱帯魚のベタが一匹悠々と泳いでいる
    ベタは体が赤色のものや青色のものがいて大きなヒレを持つ
    ヒラヒラと泳ぐ姿はとても優雅で美しい
    習性はヒレが大きな魚を攻撃するらしい
    だからベタ同士を一緒には飼育できないあまり一緒にいれる魚は少ない
    美しい姿に隠された闘争心
    孤独な戦士 ベタ
    美しいヒレとひきかえにひとりぼっちを選んだベタ
    君は幸せかい

    • @Tukasa-Ryunosuke
      @Tukasa-Ryunosuke  Před 26 dny +1

      新しい詩をありがとうございます😊
      魚は自分が幸せなんて考えないと思いますが、異性さえいればそれで良いと思ってる風にも思いますが、ベタは美しいんでそれで十分幸せ者だと思いますけどね笑。

  • @Tukasa-Ryunosuke
    @Tukasa-Ryunosuke  Před 26 dny

    雨と旅人
    旅人が歩いていると
    雨が降ってきた
    本降りになってきて
    旅人は入ったことのない店の軒下で雨宿りした
    雨が軒を打ち音を立てる
    旅人はどうしようかと考えたが
    しばらくここにいることにした
    こんなに急に降ったのだから
    すぐに止むかもしれない
    そう思ったのだ
    旅人は口笛を吹いて暇を潰したが
    雨はまだ降っていた
    口笛の音が雨と重なって世界が灰色になっていく
    雨の音が目にまで入ってくるような気がした
    ふと旅人は
    「俺、何やってんだろう」
    そう独り言を溢した
    その疑問は現状のことではなく
    自分の人生について言っている様だった
    旅人はお金には困ってなく
    むしろ余裕があった
    仕事はしていたが
    働くのがなんだか虚しくなって
    一生遊んで暮らせるだけのお金もあったので
    辞めてしまった
    そして今は旅人
    時々詩を書いたり写真を撮ったり
    綺麗なお姉さんに声をかけたり
    美味しいご飯を食べたり
    好きな様に旅をしていた
    そして土砂降りの今
    旅人はこれからどうしようかと思案した
    今まで書いた詩と撮った写真で
    本でも出版しようかと考えた
    また何か仕事をしようかとも考えたが
    あの虚しさを体験するのが怖くて
    そんな気にはなれなかった
    雨は旅人の心を清めることも
    汚すこともなく
    淡々と降り続ける
    その音が今を生きろと言っている様だった
    雨の音を聞き続けていたら
    電灯に灯りがついた
    そして雨は小雨になった
    旅人は軒下から出て
    灰色の街を仏の様な顔で歩き出した
    そう、ぎこちのない仏の顔で