神田松之丞「天保水滸伝 鹿島の棒祭り」

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  • čas přidán 11. 09. 2024
  • 辻を曲る時に、教へられた通りの路を来てみると、成程その看板のかかつてゐる門の前に出た。看板には「無念流劒道指南木村定次郎」と鮮やかに書かれてある。
     侍は、深編笠の下からそれを見ると、思はずにつこりした。そして、深編笠をとると、すたすたと玄關に歩みよって「お頼み申す―。」と聲をかけた。
     間もなくさしこの稽古着に袴をつけた門人が、取次に出てきた。すると侍は丁寧に「拙者は江戸の千葉周作と申すもの、木村先生の高名を聞いて、一本お手合わせに預らうとわざわざ参りました。宜しくお取次のほどを―。」と申し入れた。
     取次の門人は、暫くお待ち下されと、侍即ち千葉周作を待たしておいて、一度奥に這入った。
     野州佐野の宿の木村定次郎は、無念流の名人だと聞いたので、周作はわざわざ訪ねて来たのだ。門人は直ぐにまた出てきて、「何卒こちらに、お通り下され。」と、周作を座敷に上げた。
     やがて、主人の木村定次郎がそれに出て、互ひに初對面の挨拶をした。そして、それがすむと、早速に道場に下りた。
    「當道場の定めとして、他流試合の場合は、先づ門人二三人がお相手をして、それから手前がお手合せすることになつてゐますから―」と、木村は、一人の門人に周作の相手をさした。が、ぼんぼんと二三合も打ち合ふうちに門人は参ったと引下つた。
     それから、續けて二人ばかり出たが、てんで周作の前には歯もたたなかつた。「お見事!では手前お相手致そう。」と、木村はいよいよ支度をして木劒を持つと、周作の前に現れました。

Komentáře • 10

  • @user-nt4my8to9t
    @user-nt4my8to9t Před rokem +1

    二つ目の頃からこれだけできるんだからすごい

  • @user-mu3bi5lr4v
    @user-mu3bi5lr4v Před 4 lety +6

    伯山先生は天才、大好きです。

  • @YUKI-pi4sh
    @YUKI-pi4sh Před rokem +1

    アップありがとうございます。

  • @ON-sl8st
    @ON-sl8st Před 4 lety +4

    身振り手振りも超面白そうww

  • @user-uu3re4hd6r
    @user-uu3re4hd6r Před 4 lety +3

    何回聞いても面白い!

  • @yuipllaynobu8028
    @yuipllaynobu8028 Před 4 lety +3

    今こそ伯山聞き時時です

  • @user-ip5qi7ro1i
    @user-ip5qi7ro1i Před 4 lety +3

    ありがとうございます。
    泊山流石に上手い!
    でも、笑い声を入れない方が良い。
    聴き難いだけであり不自然である。

    • @user-gw5nl9uq5r
      @user-gw5nl9uq5r Před 2 lety +5

      観客の雰囲気がわかるからあったほうが良いと思うよ

    • @user-nt4my8to9t
      @user-nt4my8to9t Před rokem +2

      聞いてる感じだと会場の笑い声をそのまま収録してるんだと思います。
      いいじゃないですか、この方がライブ感があるし、伯山先生の高座は笑いと真剣に聞き入る場との緩急が体現できると思いますねえ

  • @user-dn8rf9kr1j
    @user-dn8rf9kr1j Před 4 lety +1

    私の最終回
    穴のあいたセ-タ-が似合うトレンド
    旅館で出される浴衣の寝巻き、朝起きた時の着物の着付け(我が身に覚え有り)が良いね
    愛妻に頭が上がらない振り?好感持てる
    おばあちゃん👵好き
    覚醒遺伝?逝き方
    最高😃⤴️⤴️終わり良ければ全て良し
    御手本で。