人への思いを新たな形に…白河市の「着物リメイク」専門店【福島県】 (2023年6月14日)

物を長く愛用することは、ゴミを減らし環境を守るうえでも大切ですが、思い出を残すこともできます。古い着物に新たな息吹を…白河市の洋服店のリメイク術に注目です。
白河市にあるリメイク専門店です。店主の末廣景子さんは服飾の専門学校を卒業後、２０年以上に渡って洋裁工場などに勤めていました。
２０１９年に独立し、お店を立ち上げた末廣さん。
■白河市　着物リメイクＭＡＮＡ　末廣景子さん
「実は昨日３時間ぐらい悩んでたんですよ、これ。これ（型紙）置いてどうしようかなって」
悩むのもそのはず…なぜなら生地はもともとは着物なのです。しかもお客さんから預かった大切な一着です。
■末廣さん
「本当はね、着物のままで着られたら一番いいのかもしれないですけど。着ないことのほうがやっぱり一番もったいかなって思います」
末廣さんの専門は着物のリメイク。
ワンピースやスーツなどの洋服に生まれ変わらせますが、始めたきっかけがありました。
■末廣さん
「私これ作った時、着物リメイクまだ１回もやってなかったんですよ」
５年前、末廣さんの弟の結婚式で、母が着られるようにとリメイクした一着です。
■末廣さん
「留袖の柄って続いてるんですよ、こういう風に続いてるんですけど。この柄を崩さずにフレアスカート作ったところがポイントですかね」
このとき生地に使ったのが、亡くなった祖母の着物でした。
「おばあちゃんも一緒に式に連れて行けるね」…と評判は上々。祖母との思い出が蘇り、自分の夢への思いが強くなりました。
■末廣さん
「大好きな着物と大好きな洋裁と、作ることと、私、人と話すことがすごく好きなんですね。私、全部の好きなこと組み合わせたら、仕事になるかもってすごく思ってたんですね」
お店を構えて、強く感じたことがあります。
■末廣さん
「洋服にしてまで残したいっていう思いが、ここ（持ち込まれた着物）にはあるんだなってすごい感じていて、そういうお手伝いができるのはすごく嬉しいなって思いました」
着物のリメイクは、ただの洋裁ではありません。人の「思い」を形で残す大切な仕事です。
■末廣さん
「（着物を）また、洋服として着ていただけるっていうのも喜びですし、お客様の思いも形にすることができるっていうのも、すごくうれしいことだなって思っていて、もう辞める気がないです、はい、フフフ」
大切な思い出を未来に繋ぐため末廣さんは洋服を作ります。
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着物リメイクMANA代表の末廣です。当店ホームページからオーダー料金表がみれますので、そちらをご覧下さい。

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