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なんやかんやで星野青年が一番タフだったような気がする
コメントありがとうございます。「海辺のカフカ」に限らず、村上作品の長編の主人公たちは、女性に手を出すとき以外は、“待ち”の姿勢のキャラが多いような気がしています。言ってるほどタフに見えないとか、言ってるほど冒険してないとか・・・臆病さとか弱さを持った主人公が、それでも逃げないで踏んばる姿を描きたいのかなぁ、というふうに理解していますが、どうなのでしょう。
動画、面白かったです。少しこの作品に対する私見を並べてみます。1 , ジョニー・ウォーカーは何者?田村コウイチという名前ではなく、この名前を使ったのは、ウイスキーがナカタさんとジョニーの関係を表すためだと考えました。まず作品の後半において、ナカタさんは自身について「空っぽ」で、それゆえ「なんでも入ってきてしまう」と説明していました。それが事実であることを示すシーンが2つあります。一つは、ナカタさんがジョニーウォーカーを殺害するシーンです。それが実行された時に、父への殺意により少年が生き霊となってナカタさんに入った、と解釈しました。大島さんと少年の会話で、怒りや嫉妬などが生き霊になるような文学作品は少なくないとの会話がありましたので、これを根拠としました。2つ目は、死後のナカタさんの口から人外と化し、白く光る何かとなって、ジョニーウォーカー(?)が現れたことです。ここまでは、先に挙げたナカタさんの性質に対する根拠です。さて、そこで僕はジョニーウォーカーがウイスキーの名前であり、ウイスキーが樽の中で熟成されることを思い出します。ちょうど樽に入ったウイスキーのように、ナカタさんの死体からちょうど良い頃合いになって出てきた様子からそう考えました。ナカタさんの中にジョニーがいたのはいつからか、というのも問題かと思いますが、四国で最初に泊まった旅館で「頭にふわふわがあり、うまく晴れない。困った。」という事を言っていることからその時点ではすでに体内にいたのだと判断しました。おそらく殺害した時に入ったと考えています。また、ジョニーは「衣装と名前は大事なんだ」と「君のような人をずっと探していた」という趣旨の発言をしていたことからも、「相手はナカタさんでなくてはならなかった」、「自分はジョニーウォーカーでなくてはならなかった」という事情に説得力が増します。
コメントありがとうございます。わたしの動画では、そういった考察からは逃げています。それだけに、面白く読ませていただきました。村上さんはかつて羊が次々と人に憑依(?)する小説を書いていますから、ジョニーウォーカーが中田さんの中に入ったというのはありそうですね。しかし、大島さんの発言に論拠を見出されたのはなかなかおみごとですね。恥ずかしながら、大島さんの発言は流し気味に読んでいました。他にもいろいろ読み逃していそうです・・・
森の奥に進んだ大島さんの兄にはどんな背景があったのかなぁとか、星野青年はその後どうなったかなぁとかカーネルサンダースやあのマンションって何だったのかなぁとか想像を膨らまされました。性的な描写で15才の頃の元気さや妄想(ホテルの受付の女性)とか共感できるところはありました。スッキリと整理された考察ありがとうございました。
理解が深まり感謝しています。中田さんが昏睡状態になる米軍の機密文書の公開というかたちでかなりの紙面に関する考察がほとんどの海辺のカフカの謎解き動画でも、ほとんどスルーされています。
コメントありがとうございます。私の動画でも、機密文書のあたりには触れていません。なぜ触れなかったかというと、物語の結末との因果関係を見いだせなかったからです。意図的に外したのではなく、(自分の力の及ぶ限りで)論理的に説明できそうなことだけで動画を構成した結果、そのあたりに触れる余地がなくなってしまいました。そうなったのは、村上さんの読み手として浅いからかもしれません。作者の意図や思いを見過ごしている可能性が高いです。そんな自分が自由に想像しすぎると誤読になりそうなので、「作品のこの部分にこのように描写されているから~」というような根拠を見いだせない論点への言及を避けています。その結果に、重要な論点をいくつもスルーしていると思いますが、ご容赦ください。
私はここまで読み込めてないので聞いていて興味深かったです。色々な考察ができるのは純文学の面白さですね。
コメントありがとうございます。ネットで村上春樹作品に関する書評をいくつか読みましたが、わたしのようなしつこい(?)読み方を見かけなかったので、動画を作ってみました。面白がってもらえたら本望です。
いろんな考察が、できるのが面白いですね。
えぇなぁ〜って思えました!
村上春樹作品の男女の性交渉のシーンって個人的には苦手なんだけど、田村くんと佐伯さんのシーンはドキドキしながら読めましたね。
コメントありがとうございます。わたしも、村上作品の性描写には違和感を覚えることの方が多いです。ただ、「海辺のカフカ」の場合、そういう場面が物語の根っこに繋がっているような気がしています。その分、描き方も変えているのでしょうか?
@@naname45dノルウェイの森みたいなそういうストーリーだとどうしても突然だったり、無理矢理感が出てしまいますが、海辺のカフカを読んでみるとどうやらソフォクレスのオイディプス王に話が似てまして、その性交渉自体にも話的にはとても重要な役割を果たしているから個人的には違和感は感じないと考えていました😂
コメントありがとうございます。どうもわたしは、素では客観的な読み方ができないタチなのです。「海辺のカフカ」を初めて読んだときは、カフカの年頃の自分をイメージしながら読んだせいで、いろいろ違和感が残りました。この動画を作るために、意識して客観的に読もうと努めて、ご指摘いただいた物語の構造が何とか見えてきました。それでも理解が追いついていない点は多々あるのでしょうが・・・
本は発売当時読んだはずですが、全く内容を覚えてませんでした笑
コメントありがとうございます。そうですか。そこまで地味な作品ではないと思うのですが・・・わかるような気はします。わたしの場合、カフカ少年に感情移入できなくて、動画制作のために読み返したとき、カフカ少年のパートのことはけっこう忘れていました。
@@naname45d なぜか森見登美彦さんのペンギンハイウェイと被って海辺のカフカは記憶から消えてしまいました。
私は何年かに1度、夏前になると読みたくなって5回は読んでいるはずですが、どんな内容だったか説明してと言われても説明できません😢
なるほど!この解説でたくさんの謎がスッキリしました!
コメントありがとうございます。正解はわかりませんが、筋が通るように一所懸命考えてみました。とはいえ、一つの捉え方として楽しんでいただければ嬉しいです。
なんやかんやで星野青年が一番タフだったような気がする
コメントありがとうございます。
「海辺のカフカ」に限らず、村上作品の長編の主人公たちは、女性に手を出すとき以外は、“待ち”の姿勢のキャラが多いような気がしています。言ってるほどタフに見えないとか、言ってるほど冒険してないとか・・・
臆病さとか弱さを持った主人公が、それでも逃げないで踏んばる姿を描きたいのかなぁ、というふうに理解していますが、どうなのでしょう。
動画、面白かったです。少しこの作品に対する私見を並べてみます。
1 , ジョニー・ウォーカーは何者?
田村コウイチという名前ではなく、この名前を使ったのは、ウイスキーがナカタさんとジョニーの関係を表すためだと考えました。まず作品の後半において、ナカタさんは自身について「空っぽ」で、それゆえ「なんでも入ってきてしまう」と説明していました。それが事実であることを示すシーンが2つあります。一つは、ナカタさんがジョニーウォーカーを殺害するシーンです。それが実行された時に、父への殺意により少年が生き霊となってナカタさんに入った、と解釈しました。大島さんと少年の会話で、怒りや嫉妬などが生き霊になるような文学作品は少なくないとの会話がありましたので、これを根拠としました。2つ目は、死後のナカタさんの口から人外と化し、白く光る何かとなって、ジョニーウォーカー(?)が現れたことです。ここまでは、先に挙げたナカタさんの性質に対する根拠です。さて、そこで僕はジョニーウォーカーがウイスキーの名前であり、ウイスキーが樽の中で熟成されることを思い出します。ちょうど樽に入ったウイスキーのように、ナカタさんの死体からちょうど良い頃合いになって出てきた様子からそう考えました。ナカタさんの中にジョニーがいたのはいつからか、というのも問題かと思いますが、四国で最初に泊まった旅館で「頭にふわふわがあり、うまく晴れない。困った。」という事を言っていることからその時点ではすでに体内にいたのだと判断しました。おそらく殺害した時に入ったと考えています。また、ジョニーは「衣装と名前は大事なんだ」と「君のような人をずっと探していた」という趣旨の発言をしていたことからも、「相手はナカタさんでなくてはならなかった」、「自分はジョニーウォーカーでなくてはならなかった」という事情に説得力が増します。
コメントありがとうございます。
わたしの動画では、そういった考察からは逃げています。それだけに、面白く読ませていただきました。
村上さんはかつて羊が次々と人に憑依(?)する小説を書いていますから、ジョニーウォーカーが中田さんの中に入ったというのはありそうですね。しかし、大島さんの発言に論拠を見出されたのはなかなかおみごとですね。恥ずかしながら、大島さんの発言は流し気味に読んでいました。他にもいろいろ読み逃していそうです・・・
森の奥に進んだ大島さんの兄にはどんな背景があったのかなぁとか、星野青年はその後どうなったかなぁとかカーネルサンダースやあのマンションって何だったのかなぁとか想像を膨らまされました。性的な描写で15才の頃の元気さや妄想(ホテルの受付の女性)とか共感できるところはありました。
スッキリと整理された考察ありがとうございました。
理解が深まり感謝しています。
中田さんが昏睡状態になる米軍の機密文書の公開というかたちでかなりの紙面に関する考察がほとんどの海辺のカフカの謎解き動画でも、ほとんどスルーされています。
コメントありがとうございます。
私の動画でも、機密文書のあたりには触れていません。
なぜ触れなかったかというと、物語の結末との因果関係を見いだせなかったからです。
意図的に外したのではなく、(自分の力の及ぶ限りで)論理的に説明できそうなことだけで動画を構成した結果、そのあたりに触れる余地がなくなってしまいました。
そうなったのは、村上さんの読み手として浅いからかもしれません。作者の意図や思いを見過ごしている可能性が高いです。
そんな自分が自由に想像しすぎると誤読になりそうなので、「作品のこの部分にこのように描写されているから~」というような根拠を見いだせない論点への言及を避けています。
その結果に、重要な論点をいくつもスルーしていると思いますが、ご容赦ください。
私はここまで読み込めてないので聞いていて興味深かったです。色々な考察ができるのは純文学の面白さですね。
コメントありがとうございます。
ネットで村上春樹作品に関する書評をいくつか読みましたが、わたしのようなしつこい(?)読み方を見かけなかったので、動画を作ってみました。
面白がってもらえたら本望です。
いろんな考察が、できるのが面白いですね。
えぇなぁ〜って思えました!
村上春樹作品の男女の性交渉のシーンって個人的には苦手なんだけど、田村くんと佐伯さんのシーンはドキドキしながら読めましたね。
コメントありがとうございます。
わたしも、村上作品の性描写には違和感を覚えることの方が多いです。
ただ、「海辺のカフカ」の場合、そういう場面が物語の根っこに繋がっているような気がしています。その分、描き方も変えているのでしょうか?
@@naname45dノルウェイの森みたいなそういうストーリーだとどうしても突然だったり、無理矢理感が出てしまいますが、海辺のカフカを読んでみるとどうやらソフォクレスのオイディプス王に話が似てまして、その性交渉自体にも話的にはとても重要な役割を果たしているから個人的には違和感は感じないと考えていました😂
コメントありがとうございます。
どうもわたしは、素では客観的な読み方ができないタチなのです。
「海辺のカフカ」を初めて読んだときは、カフカの年頃の自分をイメージしながら読んだせいで、いろいろ違和感が残りました。
この動画を作るために、意識して客観的に読もうと努めて、ご指摘いただいた物語の構造が何とか見えてきました。それでも理解が追いついていない点は多々あるのでしょうが・・・
本は発売当時読んだはずですが、全く内容を覚えてませんでした笑
コメントありがとうございます。
そうですか。そこまで地味な作品ではないと思うのですが・・・わかるような気はします。
わたしの場合、カフカ少年に感情移入できなくて、動画制作のために読み返したとき、カフカ少年のパートのことはけっこう忘れていました。
@@naname45d なぜか森見登美彦さんのペンギンハイウェイと被って海辺のカフカは記憶から消えてしまいました。
私は何年かに1度、夏前になると読みたくなって5回は読んでいるはずですが、どんな内容だったか説明してと言われても説明できません😢
なるほど!この解説でたくさんの謎がスッキリしました!
コメントありがとうございます。
正解はわかりませんが、筋が通るように一所懸命考えてみました。
とはいえ、一つの捉え方として楽しんでいただければ嬉しいです。