「土蔵サウナ」ってなに?全国から客訪れる山奥のサウナ【岡山・美作市】

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  • čas přidán 6. 12. 2021
  • 岡山県美作市に誕生した「ある施設」によって小さな集落が生まれ変わろうとしています。
    「ユニークなアイデアで地域再生を」…そこには東京から地域おこし協力隊としてやってきた男性の思いがありました。
    その「ある施設」とは一体?
    岡山県美作市にある人口約30人の集落中右手地区。
    中国道、美作ICから車で約40分という中山間地域に、年間100組の客が訪れる民泊の宿があります。
    大正時代に建てられた古民家を改装し3年前オープンした「久米屋」です。
    この宿、実はいま全国から注目されています。
    「オンリーワンです」「すべてが新鮮で一発で魅了されました」
    (スタッフ 小阪さん)
    「北は北海道から何組か来られていますねぇ。南は九州からも来られています。」
    (中右手おもてなし隊 小阪さん)
    「夜に星空なんか見たらきれいですよここは。冬は特に寒いですけど。」
    宿は約10人の地元有志が結成した「中右手おもてなし隊」が運営しています。
    あたたかい気配り、そしてジビエを中心とした山の幸。
    猟師の右手さんが調達した肉は下処理が完璧で全く臭みがないと評判です。
    (中右手おもてなし隊・猟師 右手さん)
    「シーズンになったらボタン鍋食べたいから行きたいと言ってもらえる。」
    自然豊かな環境でゆっくりとした時の流れを満喫できる宿。
    しかし客の目的は別のところにあるようです。
    (中右手おもてなし隊 小阪さん)
    「ここに来られた方はほぼ100%サウナを目的に来られます。」
    宿の隣にあるこちらの施設。
    一見「土づくりの蔵」にしか見えませんが…
    (記者)
    「柔らかい熱さで非常に気持ちがいいです。薪のいい香りがします。」
    蔵を改造したユニークなサウナなのです。
    どうやって蔵がサウナとして使われるかというと…。
    まずは暖炉で薪を燃焼させ室内を温めること4時間…
    (スタッフ)
    「開けますね」
    さらに2時間かけて室内の煙を抜くと…
    薪で室内を長時間加熱したら、後はその余熱だけで楽しめるスモークサウナです。
    国内では施設数が少なく、独特の浴感が魅力だといいます。
    (中右手おもてなし隊 小阪さん)
    「80度90度あるんですけれど柔らかいなという感想を言う方もいますし。」
    人気のサウナ紹介サイトに掲載されるとたちまち話題に。
    さらに雑誌でも取り上げられ全国から客が押し寄せるようになったといいます。
    (中右手おもてなし隊 小阪さん)
    「レンガの窯を作るのは3人でこうやって並べながらね」
    しかもすべて手作りだというから驚きです。
    (中右手おもてなし隊・猟師 右手さん)
    「サウナなんか作って本当に人が来るのかなと思ったそうしたら結構多くて…。」
    サウナを設計したのは一級建築士の資格を持つ丸山さんです。
    (中右手おもてなし隊 丸山さん)
    「最初は理解されないだろうと思ったので、お酒飲みながらだったらワイワイ話せるかなと思って、わざとそういう場で話をしたんですけれど…。」
    丸山さんは、元々は東京の設計事務所で働いていましたが2016年に一念発起。
    地域おこし協力隊に加入し中右手地区にやってきたといいます。
    今は設計の仕事をしながら、おもてなし隊の一員として宿を運営しています。
    (中右手おもてなし隊 丸山さん)
    「もっと人に近い場所で建築をしたいというところがあって、職人と一緒に造るというよりは、そこで生活している人と使う人が大事にできるような建物を一緒に作りたいという思いがありましたので、僕は移住を決意しました。」
    建築をコミュニケーションツールとしてとらえているという丸山さん。
    その思いを形にしたものがサウナだったのです。
    (中右手おもてなし隊 丸山さん)
    「冬の間誰も来ないんですよ何もしないと。冬に人を呼び込むものを創りたいと考えた時にサウナっていいなと思って。サウナってフィンランドのほうで社交場であるし、日本の銭湯みたいな文化もあるし、地域の人と来てくれた人が交流できるような場所も、サウナでできるからいいなと思って。だから両方ですね。気候的なものとカルチャーを創りたいというそういう意味から。」
    集落の憩いの場であり外部の人たちとの交流拠点でもあります。
    このサウナ民泊の誕生は集落の暮らしを変えていきました。
    (中右手おもてなし隊 スタッフの皆さん)
    「日曜日が忙しくなりました。今までがゆっくりしていたから。」
    「いつもの田舎で暮らしていたよりも、私たちはちょっとした目的が前にあったりしていい方向に進んでいる。」
    「よその地区からみると羨ましいって声をたくさんいただくんでね。」
    住民同士の絆も以前より強くなったと言います。
    しかし一方で集落自体は深刻な問題を抱えていました。
    (中右手おもてなし隊 丸山さん)
    「右手集落って高齢の方が多くて、今後そのままいくとなくなってしまうような集落で、そういった集落に人を連れてこないと、上手く村として機能していかないというところがあって。」
    地域再生の鍵を握るのは…
    (中右手おもてなし隊 小阪さん)
    「ここに民泊に来られてリピーターになって、何回か来ているうちにここに住みたいなと、ここの住民が増えていくというところのサイクルが回ったらいいなと、そういう風になれるにはもうちょっと時間がかかるのかもしれないですけれど、方向はそういうことができたらいいなとみんな思っているんですよね。」
    (中右手おもてなし隊 丸山さん)
    「抱えている問題は結構深刻だと僕は感じているんですけど、そうでありながら楽しく問題解決できる場所づくりっていうのが、サウナきっかけであれば一番いいなと思っております。」
    ユニークなサウナ民泊で地域再生。
    丸山さんの思いが中右手でいま実を結ぼうとしています。
    (2021年12月7日放送)
    RSKニュース:www.rsk.co.jp/news/
    RSK山陽放送:www.rsk.co.jp/
    #サウナ #久米屋 #土蔵
  • Zábava

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