滑落者を引き上げてみた(練習) 3倍力システム 3:1 Pulley System

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  • čas přidán 26. 08. 2024
  • 君は断崖絶壁の下にいる要救助者を助けることができるか?!
     普通の生活をしている私たち一般人が山で滑落した人を引き上げる機会は限りなくゼロに近いと思いますが、近年は自然災害なども多発しており救助技術を持っていることは万が一の事態に対応し救命に貢献できる可能性が高まります。そこで今回は手持ちのクライミング用具で滑落者を引き上げる練習をしてみました。
     最初はシンプルに腕力だけで引っ張ってみましたが1cmも上がらず、次にプーリー(滑車)を使ってロープの向きを変えて自重も加えて引っ張るもやはり持ち上がらず。最後は3倍力システム(1/3システム)を構築して引っ張ってみたところようやく引き上げることができました。
     この3倍力システムを使えば60kgの人を持ち上げるのに必要な力が理論上は20kgまで軽減されます。(実際は各部の摩擦抵抗などがあるためもう少し重たい)荷揚げなどにも使えるこのシステムは覚えておきたいですね。 
     今回は練習なので要救助者は意識があり、しかもクライミング用のシットハーネスを装着した状態です。しかし実際の現場では引き上げる以前に支点の選定と構築、懸垂下降で滑落地点へアクセス、スリング等による簡易ハーネスの作成と装着、引き上げ地点への登り返し、などなど多くの課題がありますし、救助側の人数や要救助者の容態によって難易度がかなり異なると思います。場合によっては二次災害が発生したり要救助者の容態を悪化させてしまう可能性もあるため素直に消防、警察、自衛隊などレスキューのプロを待った方が無難かもしれません。
     救助行為は我々素人がやれるほど簡単なものではないと思いますが、地道に訓練を重ねれば微力ながらも役に立てる気がします。一番確実なのはレスキューやロープアクセスの講習会に参加しプロの講義を受けることですね。
    "Fretless" Kevin MacLeod (incompetech.com)
    Licensed under Creative Commons: By Attribution 4.0 License
    creativecommons...
    #滑落#登山#3倍力システム#救助#訓練#レスキュー#ロープアクセス#ロープレスキュー#滑車#滑車の原理#プーリー#滑落者#引き上げ#レイジング#rescue#ropeaccess#raisingsystem#PulleySystem

Komentáře • 16

  • @handoballgk
    @handoballgk Před 2 lety +2

    ぱっと見2倍しかないような気がしますけど、これで3倍なんですね!
    見識広がります!

    • @6DME
      @6DME  Před 2 lety

      これで3倍なんです。不思議ですよね。
      詳細を解説してくれているサイトがありますので検索してみて下さい。
      参考
      www.alteria.co.jp/professional/calculate_mechanical_advantage/

  • @MioneeMMD
    @MioneeMMD Před 3 lety +1

    自分プラス背負った道具類を3倍力で試してみたんですが、垂直だととてもではないが上がりませんでした。やはり5倍力以上か、別の道具のアシストがないとソロでは不安が残りますね。

    • @6DME
      @6DME  Před 3 lety +1

      ソロで自分自身を引き上げてみたということですか?
      クライマーさんはガチャ類を沢山身につけるのでかなりの重量ですよね^^;
      構成が複雑になりますが5倍力以上のシステムを覚えておく必要がありそうですね。

  • @monochrome0926
    @monochrome0926 Před 2 lety +1

    似たようなのがコナンでありましたな。自殺した人物を他殺に見せかけるために、力のない女性が高く吊るすときに使ったトリックで。

    • @6DME
      @6DME  Před 2 lety

      あの有名なアニメでそんなシーンがあったんですね!
      確かに女性でもこの滑車の原理を使えば軽く持ち上げられると思います。

  • @user-ep2no5pz3i
    @user-ep2no5pz3i Před 3 lety

    クライミング用はダイナミックなので伸びるからシステム組んでもきついですよね

    • @6DME
      @6DME  Před 3 lety +1

      繰り出されているロープが長いほど伸びも多くなってくるので、力をかけるたびにビヨーンと伸びてしまい大変でした。
      次回の練習(あるのか?)ではスタティックロープか太めのアクセサリーコードでやってみます。

  • @tsuyajirou
    @tsuyajirou Před 4 lety

    素晴らしい!😃
    3倍力システムは何故3倍になるのか不思議です!

    • @6DME
      @6DME  Před 4 lety

      ありがとうございます。
      3倍と言った方がいいのか1/3と言った方がいいのか迷うところですが・・・
      このシステムは滑車の原理が働いており、動画では定滑車が1つ、動滑車が1つの組み合わせになっています。(方向変え用にもう1つ滑車があります)
      それぞれの滑車でロープが折り返していますので3本のロープで荷重を吊っていることになり、結果的に各ロープにかかる荷重は1/3になるそうです。
      つまり吊っている荷重の1/3の力で引けば持ち上がりますし、言い換えると引く力の3倍の力が吊っている所にかかります。

    • @tsuyajirou
      @tsuyajirou Před 4 lety

      6DME へぇー!へぇー!へぇー!😆
      持ち上がるパターンと持ち上がらないパターンとの動画を見させていただいて、現実的にそうなんだと、よくわかりました!

    • @user-dg9ul1wg1m
      @user-dg9ul1wg1m Před 2 lety

      たしか
      滑車は小学校だったかな

  • @user-dg9ul1wg1m
    @user-dg9ul1wg1m Před 2 lety

    断崖絶壁の位置関係ではありませんね。

    • @6DME
      @6DME  Před 2 lety

      おっしゃる通り実際の断崖絶壁の位置関係ではありません。
      実際の救助側はおそらく崖上の平地にいるでしょうから、ロープが90度近く屈曲することになるはずです。そこでは岩角にロープが擦れる状態になりますので、その摩擦をいかに減らすかが重要なポイントになりそうです。
      以前岩場でクライミングのトップロープをセットした際に、それに近いシチュエーションになりました。その際は滑りの良いシートを岩に敷いて抵抗を減らすことができましたので、救助の際にも応用が効きそうな感触でした。
      機会があれば検証してみたいと思います。

    • @user-dg9ul1wg1m
      @user-dg9ul1wg1m Před 2 lety

      @@6DME  様
       大事なことは、いろんなトラブル状況をイメージして、実践し改善し又実践する(PDCA)事。
       滑落者の状況、ロープの長さ、倍力の知識、ペアなら相手の体重(逆の場合もある)、天候、人数等々シチュエーションにはきりがない。
       現地には多くの道具を持っていけないから、アイディア(知識と決断)が勝負。
       最初は、皆未経験者です。
       これからも、試行錯誤の動画をUPして多くの意見を貰ってください。
       ※ 一番最初に考える事は、救助する側の確実な支点の確保です。

    • @6DME
      @6DME  Před 2 lety

      @@user-dg9ul1wg1m 様 ご教示ありがとうございます。
      まずはしっかりと基本的な技術を身に付けること。あとは実践を通して経験を積み応用力を育て自分なりに現場に合った最適解を導き出せるかが勝負だと感じます。
      私はスポーツクライミングを趣味で楽しんでいるだけの単なる素人ですが、せっかく身に付けたクライミング技術をもっと活用できる場面はないかと考えたときレスキューのことが頭に浮かんできたため、まずは引き上げの基本(?)となる倍力システムの検証をしてみた次第です。
      最近は遊んでばかりでなかなか検証を進められていないのですが(汗)次の構想もあるため機会を作って実施したいと思います。
      ※支点の確保は一番気を使いますね。下手をすれば救助側もろとも墜落する可能性がありますし・・・