4度堆積和音の浮遊感は、基音から見た倍音の不整合性から来ています
通常の楽曲では、前のコードの構成音が、今のコードの基音の倍音に当たるように構成されていますが、それが四度堆積にはございません
つまり、前のコードからの脈絡が掴みづらいがゆえに、定まらない感じ、浮遊感が出ます
素人質問で恐縮ですが、4度堆積和音を単体で鳴らしても浮遊感があるのはなぜでしょうか?
また、今のコードの基音とは、構成音の何度目の音の基音でしょうか?
また、音色によっては倍音は存在しなかったり無限にあったりするのですが、どの音のことを指しているのでしょうか?
@@Rayle4264 自然倍音との不整合性によって、非機能和声的な脈絡が意識されるからです。機能和声では、単一の長三和音の倍音によりフィナリスとドミナントが規定されます。
一方で、自然倍音からバカ正直に最低音が基音と捉えると、21倍音という非常に高次な倍音の関係になるため(7-Limit的近似値)、21/16と捉えるよりも1/3の脈絡(3-Limitへのかなりの近似値)と神経系が観るからです。
構成音の堆積何度目に基音が位置するかは、例えば、H-E-Aとある場合は、Hからの下方3倍音と9倍音という見方も出来れば、Aからの上方3倍音と9倍音とも見れます。Esus4というEを中心としたAからのリディアン総和音の断片とも見れて、多義的です。
即ち、基音がどこにあるかが単体だと定まらないので(聴取者がどの脈絡を意識してバーチカルな響きを認識するか不定なので)、答えは脈絡と貴方の耳の習熟度に依ります。
@@Figreflekt
返信ありがとうございます。
「通常の楽曲では、前のコードの構成音が、今のコードの基音の倍音に当たるように構成されている」
の部分が理解できなくて悩んでいたのですが、頂いた返信を加味して以下のように解釈してみました。
「通常の楽曲でよく使われるコードの構成音は、根音を基音として比較的低次な倍音を堆積して構成されているが、四度堆積和音では高次な倍音関係になり和声としての脈略を掴みづらいがゆえに、浮遊感が出る」
このように解釈しましたが、間違っているでしょうか?
@@Rayle4264 自然倍音を想定してもよいですし、倍音の音程からの倍音を想定してもよいですし、周波数比の相対的関係から仮想的に想定される下方倍音を想定しても、良いと思われます。
例えば、短和音を10:12:15と捉えても、1/4:1/5:1/6と捉えても良いと思います。
ただ、10:12:15の解釈の場合は、根音は長七の和音の根音省略形となります。
基本的に、3^nというピュタゴラス的な捉え方で、長三度音程を捉える64:81:96と見る考え方もあります。
一つの基音から自然倍音から見て高次倍音で全てをまとめてしまうと、例えばM7(♯11)のようなコードでは、11倍音との4分音ほどのコンマ?に悩まされるはずです。M7(♯11)は非常に12平均律的と言えます。
歌のない曲を聴くのが少し苦手なんですけど、そんな中で久石譲とドビュッシーはよく聴いているので、「自分は四度堆積和音が好きなのかー!」とびっくりしました。しかも、取り上げていた曲がピンポイントで特に好きな曲で…(あの夏・6番目の駅・亜麻色の髪の乙女・沈める寺)
めちゃくちゃ勉強になりました。
こういうの見たいです!
非常に興味深い内容だと思います。
ありがとうございます♪
なぜそんなに音楽について幅広い知識を持ってるんですか??
いつか自己紹介の動画とか見てみたいです!いろいろ経歴とか気になります!
セーラームーンの変身前の和音にも聴こえる
だっとさんの喋り方かわいい
こういう一般的な響かせ方とは変わった音ってピアノで聞かせていることが多い気がする(思い込みかも)けど、オーケストラとかギターとかで鳴らそうと思うと思うように響かなかったりするんだろうか。
ジブリ、納得です
すごい、新しい世界開けたわ
パズドラのダンジョン開始音や!
音階の発見もはじめは完全五度を重ねて作られたそうなので、その裏返しである完全4度の堆積も原始的な印象を受けます
1:38 FF10でショップの音楽を思い出した
サティの「星たちの息子」にも「神秘和音」と称する四度堆積和音(下から完全、完全、完全、増、完全四度)が登場します。
スクリャービンの神秘和音(下から増、減、増、完全、完全四度)とはまた異なります。
czcams.com/video/pGyBRbbHpno/video.html
神秘和音を始めて使ったのはロシアの作曲家スクリャービンだと言われています。
スクリャービンの交響曲プロメテウスからプロメテウス和音とも呼ばれることがあります。
@@user-jl9ds5zv9f それ以前にサティも「星たちの息子」で四度堆積和音(下から完全、完全、完全、増、完全四度)を使用しています。
スクリャービンの神秘和音(下から増、減、増、完全、完全四度)とはまた異なります。
@@nunkomareta 最近調べてみましたが
もっと昔にも使われていたらしいです。(誰か忘れました)
意識して神秘和音を使ったのはスクリャービンってことなんですかね?
妖星乱舞第四楽章これだったのか
完全四度を堆積したものが…と言いながら、三全音(増四度)もシレッと入れてるのがズルい😂
そや!
平和の鐘とかもそうなんか?
マリオワールドのクッパ戦やん
失礼ながら変な質問をさせていただきます。
1:47 付近、C7sus4が画面の左と右に出て来ますが、2種類あると言う意味ですか?
また、ネットで検索したところ、ピアノコードC7sus4の説明として、コード構成音はCFGB♭(フラット)
しかありませんが、基底音のずらし方によって何通りも存在することまでは資料で説明されていないという理解でよいでしょうか?
コメントありがとうございます!
構成音が同じ(C7sus4:CFGB♭)であれば同じコードとして解釈されることがあります。したがって、左と右に記載しているものはどちらもC7sus4といえます。
質問者さんのおっしゃる通りの認識でいいです。構成音の順番を一部変更しても同じコードとして解釈されます。(ただし、Cは一番下であることは必須です)
Sus4の見方が変わりました。
千と千尋だー!
czcams.com/video/R3V4sAXUJ-g/video.html
この U という曲の29秒のところの音も神秘的と思っていたのですが、説明しているものと一緒でしょうか
横からすみません
興味を惹かれてきき取ってみましたら
ベースがA
ボーカルがD
何か高めの音がEとBフラット
というように聞こえましたので、恐らく四度の響きと短九度の響とトライトーンの響きが混ざっているのではないでしょうか
すごく面白いのに音割れが気になって集中できない、、、、、
いや、知らない人がいた事にびっくりです。
ずっと片思いだった…この響き…やっと会えた…ちゅっちゅ…ぺろぺろ…
こういう変態すき笑