人工知能の未来~ディープラーニングの先にあるもの Part2/2 ~質疑応答~
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- čas přidán 8. 09. 2024
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グロービス特別セミナー
人工知能の未来 ~ディープラーニングの先にあるもの~ Part2/2
近年、人工知能の研究者たちの大きな注目を集めている技術がある。人工知能の分野における50年来のブレークスルーとも言われる「ディープラーニング(Deep Learning)」である。今までの人工知能は、現実世界の現象の「どこに注目し、どれが重要か」を人間が決めており、コンピュータが決める手段が無いことが問題だった。しかし、ディープラーニングは、蓄積されたデータをもとに、コンピューターが人間と同じように経験に基づいた行動をすることを可能にしようとしている。このディープラーニングの分野で、トップランナーの一人である東京大学・松尾豊氏。ディープラーニングを使った人間を超える画像認識技術、今後の展開や社会への影響、ディープラーニングが引き起こすインパクトなどを語る。Part2は質疑応答(視聴時間38分45秒)。
スピーカー
松尾 豊氏
東京大学 准教授
堀 義人
グロービス経営大学院 学長
グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー
(肩書きは2015年9月18日登壇当時のもの)
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10:25からの話を文字起こし→【僕自身は、「2045年問題」みたいなものは、問題じゃないと思ってますし。やっぱりその、人工知能を使ってどういう社会を築き上げていきたいか? というのを皆で合意する。考えて、コンセンサスを取っていくというのが、凄く重要じゃないかなと思ってます。
あと感情の話もですね。色んな映画とかを観るとですね、そういう感情とか本能とか、人間を襲うとか、あるんですけども。基本的には、「知能」と「生命」を混同していると思ってます。
「生命」というのは、進化の過程を経て生き残ってきた。なので「自分を守りたい」とか、「子孫を残したい」とか、社会的動物であれば「他人を助けてあげたい」とか、そういう風な目的を持っている。何故そういう目的を持っているかというと、そこに必然性は無いのですけれども、そういう目的を持たなかったものは滅んできたので。残っているものは、やっぱり生きたいと思ってるし、子孫を残したいと思ってる。
「知能」というのは、目的を与えられた時に、それを実現する「問題解決の手段」。人間というのは、生きたいという目的を、非常に高いレベルの知能で実現している。だからこんなに地球上で生存している、ということだと思うんですね。今起こっているのは、人工知能という「知能」が、どんどんパワーアップしているということ。問題解決の方法・力が、どんどん良くなっている。
だけどそれが、どんどん良くなっていくと、今度は「生命」性を帯びて、「自分を守りたい」と思うか? 「人を征服したい」と思うか? というと、そんなことは起こらない。だから、気をつけないといけないのは、悪い人が悪用すること。人工知能を使って、悪い事を効率的手段で達成してしまうことを考えないといけなくて。そのほうがよっぽど、気をつけるべきことじゃないかと思います。】
10:40感情、知能と生命の混同