【チェーザレ アットリーニ - 2023年春夏コレクションブック - Cesare Attolini S/S2023】 - DIETRO LE QUINTE (ディエトロレクインテ南青山)

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  • čas přidán 10. 09. 2024
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    チェーザレ アットリーニの父であるヴィンチェンツォ アットリーニ(1901~1971)はナポリの偉大なテーラーであり、まったく斬新な服作りを創造した人物です。

    今日あるサルトリア・ナポレターナ(ナポリ仕立て)と呼ばれる独特のディテールの数々は彼が考え出したものといえましょう。比類のない能力と思いつきで、その当時の紳士のワードローブを支配したブリティッシュスタイルを変えさせたのです。
    軽く柔らかくしなやかで身体にそったスタイル、マッピーナ・ジャッカと呼ばれる裏地のないジャケット、シャツのような袖付けのマニカ・カミーチャ、ボートのようにカーブしたバルカポケット、少しずつ重なっている袖のボタンなどはその一例です。

    1960年代には、絵画やオペラを愛するヴィンチェンツォのサルトリア・アットリーニはナポリの芸術家、文化人の集まるサロンとなりました。その当時の最もエレガントな人々、トト(俳優Antonio De Curtis)、ヴィットリオ・デ・シーカ(監督)、マストロヤンニ(俳優)、クラーク・ゲーブル、英国のウインザー侯などはアットリーニのスタイルを好み、長年にわたりアットリーニの服を愛用しました。 
    また、ヴィットリオ・エマヌエレ3世(イタリア国王)は、軍事教練の指揮に着る服をヴィンチェンツォ アットリーニに縫わせたので、彼は“王様のサルト”とも呼ばれました。その後、ラファエレ・ラ・カプリア(作家)は、彼に“サルトの王様”とニックネームをつけました。

    この“サルトの王様”は、良いサルト(仕立て屋)とは不完全な体のために不完全な服をつくるアルティジャーノ(職人)であるといつも言っていました。


    “どのような体形であっても調和のとれたエレガントなバランスに到着できる極意は、パーフェクトではないこと”と。

    TODAY

    サルトリアはヴィンチェンツォの息子であるチェーザレ アットリーニにより、その伝統をマーケットの変化に合わせた高級既製服へと、歴史は続けられたのです。若くして天才的なモデリストであったチェーザレはナポリにとどまらず、北イタリアの既製服メーカーでその力を発揮。その後、多くの企業でモデリストとして活躍し、高級既製服のベースをつくりあげたのです。

    1980年代になり、チェーザレはアルティジャーノの魂をもつ実業家として、彼の息子たちとチェーザレ アットリーニの会社を設立しました。今日も、マッシミリアーノとジュゼッペとともに、 “針、指貫、はさみでのハンドメイド”という祖父ヴィンチェンツォのフィロソフィーを3世代に引き継ぎ、世界にチェーザレ アットリーニの名前を高めました。

    チェーザレ アットリーニ社の製品の独特のスタイルは、アップデイトしたクラッシック。サルトリア・ナポリターノを、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、アジアに、普及させたのです​。そのモノづくりの基本は生地のクオリティとカッティング。そして、トラディッショナルとコンテンポラリーのバランスをとるための数多くの生産工程の技術とアットリー二の情熱。
    こうしてバランスのとれたチェーザレ アットリーニの服が出来上がっていくのです。

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