共依存関係について解説します【精神科医・益田裕介/早稲田メンタルクリニック】
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- čas přidán 10. 08. 2020
- 早稲田メンタルクリニック院長として働く、現役精神科医益田裕介があなたの疑問に答えます!
母娘の共依存問題。離れて暮らす母親との距離感について。
母がコロナ不安+孤独+子との境界が曖昧+睡眠障害+自律神経失調症で、長文のネガティブラインを送ってきます。
友人と思える人が子どもくらいしかおらず、たいへんかわいそうな人です。
しばらく無視をすることでうまくいく(音沙汰はなく、向こうで孤独を募らせている)のですが、たまに私もかわいそうになり、世間話をしようとします。
すると、脈絡なく、つらいことが津波のように書かれた感情的なラインを受け取ってしまいます。
母親と接触するとたいへんに疲れ、私もつらい気持ちになってしまいます。
なお、医療、カウンセラー、その他ほぼすべての人間や制度を信用していないこと、田舎で医療資源にあまりアクセスできないこと、それにより相性の悪い医者に当たって傷ついたこと、自分の症状を伝えるのが苦手なこと、プライドが高いことにより、心療内科への通院はしてくれず、耳鼻科で出される睡眠薬や風邪薬をOD(軽く)するそうです。
少しの接触でもやはり疲れました。
このままいくと私に介護の義務が回ってくるので、何かしら改善させたいのですが… 私が小学生の頃からこんな感じです。
仕事はしていますが貯金はありません。
私の方は親にそんな相談?愚痴?を言ったことないのに、不公平な感じがします。
↓
#母子密着について
母娘は、距離が近づきすぎ、相手を自分の一部分だと思っていることが多いようです。
成人した子供は親から離れていくものですが、ふたりともそんなことを認めたくないかのようにふるまいます。
お互いが別の人格を持ち、別の価値観を抱き、別の人生を歩んでいることが認めがたいようです。
そういう状態を母子密着が強い、などと呼んだりします。
精神科臨床ではよく見られる光景です
#母
あくまであなたの文面からだけですが、お母さん自身も、自立した人間とは言い難いようですね。
医師やカウンセラー、それらの家族以外の人を信じられず、プライドが邪魔をして、対等な人間関係を維持するのが困難なようです。
なので、自分の言いなりにしやすい我が子だけと人間関係を完結させたいようです
しかし、そういう風にしか振舞えない、彼女の能力的?な弱さもあるわけで、なので、あなたも同情しているようです。
#あなた
一方で、あなたも母を同情するという構造で、母を支配し、自分から離れさせないように仕向けているとも見えます。子供は親を支配したいという無意識的な欲望を持つので、それも仕方がありません。
なので、あなたが言うように「共依存関係」なのだと思います。
(こういう言い方は精神分析的なので、なじみのない人には失礼に感じられたり、暴力的に感じられるかもしれません)
#犠牲を払う関係
本来、成人した親子は互いに別の場所で別の人生を歩まなくてはなりません。それが自立です。自立は、人生の悲しみでもあり、喜びでもあります。
その生みの悲しみを拒否すると、このような歪な関係が生まれてしまうのですが、この関係を維持するためには、それなりのコストを支払わなければなりません。そのコストが共依存関係でうまれる、あなたの辛さであり、母の成長機会の損失です。
あなたは独立しようとしますが、振り返ると、また元の場所に引き込まれてしまうようです。
母親は子供の自立に耐えられるはずだ、と期待したいですが、彼女には難しいのかもしれません。
#決断の難しさ
しかし、あなたの人生はあなたのものでもあります。
無理をしながら母と付き合っていくか、母を傷つけることになるかもしれないがあなたの人生を進むべきか、選択をしないといけません。
母ばかり甘えて不公平だ、私が決めなくてはいけないのは不公平だ、と感じるかもしれません。
が、母とあなたの社会的能力の不公平や、母はあなたなしでは生きられない?が、あなたには選択できる自由があるので、どちらの立場がよいか、本当の意味での不公平は分かりません。
案外、母もしたたかで、あなた以外にも楽しみを見つけているかもしれません
(臨床的には、子供が過度に同情しているパターンが多い。
だいたい、大人はしたたかです)
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先日、息子(6歳)に、おばあちゃんはね、この道路を悲しい気持ちで歩いたのよ?、息子が、なんで?どうしたの?と言うと、おばあちゃんの…お母さんが病気で死んじゃってね…😣という母と息子を見て、こうして自分はかわいそうだ、という演出を、娘の私にも延々してきた母を、第三者の目で見た気がしました。母は可哀想な人、不幸な人、だからわたしがなんとかしなきゃ、とずっと思って生きています。今も母に対しては心の支えにならないと、と、思います。この動画を見て、それでも子は、群れから離れて自立していくキツネのようになるときが必要なんだ、と気づきました。ありがとうございます。いい距離感を保ちたいです。
物心ついた時から暴力的な父との関係が共依存でした。気づけたのが40手前になって父が認知症になってからです。父のためになると一生懸命信じてやってきた事はなんだったんだろうと、唖然とします。人生のほとんどを信じて生きてきた大きな軸が折れてしまった気持ちです。
分かりやすいお話、興味深く視聴しました。私自身も愛着障害があり、夫へのしがみつきがあります。夫は私をとても弱い存在と思っているので、共依存関係にあるのかもしれません。また、私は児童福祉系の仕事をしているのは、仕事により自己の愛着障害によって欠けた部分を埋めていることを自覚しています。
共依存は苦手って言える先生に好感を持ちました!
親子間より夫婦間の依存に関心があります。幸せな結婚生活には自立が必要ですが、いつの間にか依存関係になる夫婦は多いと感じていて、なぜこうなるのか、知りたいです。
わかる。共依存関係の仲良しアピは苦笑いになる。確実に頼られてる方が思考停止してることに気付いてない。なったことがあるからわかる。自分がなんとかせなこいつは駄目だの気持ちが常に入る。だから、優しくしてしまう。誰かと電車に乗るとき先導して目的の車両に乗れないような人だから。でも、その人の人生は世間に叱られないようにずっと依存できる相手を見つけて、乗り換えして切り捨てて、傷つけてる人とは知らずに。電車と人の区別がついてない。
私と母の関係もまさにこれで、私は無意識に、「私が自立すると母が一人になってかわいそう」「世話を"させてあげないと"」という思いにいつも負け、あえて子供でいることで母を救っている気でいました。その癖が他の人に対しても抜けず、自分の足で立つことができずにいました。私は姉より弱く発達障害気味なため母は私にばかり思い入れていました。本当の愛とは何なのか考えさせられます。とてもいい動画を本当にありがとうございます。
娘との共依存でしたね!
過度な協調。あー!となりました。泣いてみせたり、神目線だったり。怖いのは、同居どっぷり母子依存で、母が亡くなった後の孤独→別の依存先探す。身内にノイローゼになりかけた
10年前に家出しました。して良かったと思っています。
私が幼い頃、父はアルコール依存症・躁鬱病・統合失調症と診断されました。
母との共依存に気づき、抜け出したくてもがいている最中です。
いつも、ありがとうございます。
共依存にある親子や兄弟、ご夫婦、高齢者の支援の過程でよくお目にかかります。
父、母、私、次女、三女です。父は、早くからアル中で仕事の人間関係がうまくいかなくて、暴れたりDVしたりしてました。
夫と共依存関係にある気がして、こちらの動画に辿り着きました。
私は、内緒で家を出て共依存から脱却した次女です。
キツネの話よくわかりました。
共依存関係を抜けるのは苦しいという言葉がしっくり来ました。
共依存から抜け出せない母娘。